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固有品種のブレンドが生み出すリベイロの魅力。「ボデガ エドゥアルド ペーニャ」を訪問いたしました。<後編>

翌日は、ワインメーカーのアルバロと共に畑へ向かいました。
その畑は丘に沿って広がっており、全てが斜面です。エドゥアルドとアルバロが懸命に探した畑だけあります。畑は表面が砂質で、深くなるにつれ花崗岩と赤粘土となります。灌漑用のパイプがありますが、これは葡萄の苗を植えたばかりの頃に使ったもので、現在は使っていません。畑で羊を飼っています。羊は雑草を食べてくれますし、糞は肥料となります。「この地域で羊のいる葡萄畑はここだけじゃないかな。」とアルバロは話していました。

さて、ガリシア地方でリベイロとよく比較される産地がリアス バイシャスですが、リベイロは複数の葡萄品種をブレンドして造られ、リアス バイシャスはアルバリーニョ単一で造るという違いがあります。ボデガ エドゥアルド ペーニャでは、5種類の品種を植えています。アルバロは「5つの品種を植えているのは、偶然ではない。それぞれ単体では完成せず、ブレンドすることで最高のものが生まれるからだよ。」と言います。

畑は丁寧に手入れがされています。花が咲いた後、小さい葡萄ができますが、その時点で未熟な房は捨ててしまいます。また、葡萄が大きくなる前の時期(初夏頃)と、収穫の前に、畑で葡萄を選別します。多くの収量を求めているわけではありませんから、日々注意深く観察し、本当に良い葡萄のみ残します。畑で最高の仕事をして、収穫した葡萄全てを使うことを目標としているからです。


次はセラーです。
セラーは畑の地下にあり、セラー全体が温度コントロールされています。ステンレスタンクが10個ほどある、こぢんまりとしたセラーです。ここでは、葡萄品種ごとにテイスティングさせていただきました。
アルバロが畑で語っていたように、確かに個々の品種だけでは突出している部分と不足している部分があるように感じられます。これがブレンドされると、個々の特徴を合わせた以上に美味しさが形成されるのは、マジックのようですらあります。
ボデガ エドゥアルド ペーニャでは、僅か2種類のワインを合わせて30,000本しか造っておりません。
固有品種のブレンドがもたらす、リベイロの白ワインの魅力が存分に詰まっています。
これから暑くなっていく季節はもちろんのこと、秋の食材と合わせたらなど、食事との相性を考えるのが楽しいワインです。今後、スペインの白ワインが好きという方が、どんどんと増えていく予感がします。

S-144 マリア アンドゥレア
葡萄品種:トレイシャグラ50%、アルバリーニョ25%、ゴデージョ、ロウレイラ
レモンや月桂樹の香りと共に、マンゴーやメロンを思わせる風味が広がります。さわやかながら厚みのある果実味と酸のバランスが素晴らしいワインです。


S-145 エドゥアルド ペーニャ
葡萄品種:トレイシャグラ50%、アルバリーニョ25%、ゴデージョ、ラド、ロウレイラ
輝きのある黄色。月桂樹やオレンジを思わせる複雑で力強いアロマ。厚みのある果実味があり、余韻にかけて桃や杏を思わせる豊かな味わいが広がります。


経営企画室 内田 圭亮

2017年2月

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