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アルバリーニョが長期熟成出来ることを、世界に知らしめた造り手 アデガ エイドス(営業1課 岡田 裕太)

営業1課 岡田裕太です。
3月にスペイン北西部ガリシア地方リアス バイシャスにある、アルバリーニョのみを造るアデガ エイドスを訪問して参りました。海沿いの道路より1本入っただけの場所で、ワイナリーの裏にはすぐ海が広がります。

まずリアス バイシャスは、近年目覚ましく成長したスペインの白ワイン産地であり、特徴的なのが降水量です。年間降水量は約1800mlと多く、訪問した当日も残念ながら雨模様でした。栽培農家軒数は5800軒ほどありますが、平均所有畑面積は0.7haと非常に小さく小規模生産者が多い地域です。
そして、リアス バイシャスにも5つのサブゾーンがあり、アデガ エイドスはその中でも「一番冷涼で湿潤」と言われる「サルネス バレー」にあります。

オーナーであるマルセロ ラディーオが出迎えてくれました。マルセロは建築家であり、現在も兼務しています。その経験を活かして、ワイナリーの設計をも行い、観光地でもあるため、目立たず土地に溶け込むような建物を目指しました。機能面に関しては、子供のころからワインに触れていたこともあり、簡単に機能性に優れた構造が思い浮かんだとのことです。


ワイナリー内には1600Lの大きいステンレスタンクがいくつも並び、タンク内の温度調整も出来るようになっています。
そして、分析室もあるため様々な分析をワイナリー内にて行い、常に徹底した品質管理を行っています。


ワイナリー見学後、畑へも赴きました。
総面積8haで、自社畑はその1/3です。残りの2/3はレンタルとなりますが、良い農家の良い区画のみを契約しているため、驚くことに33人から100区画を借りているそうです。
葡萄を尊重したワイン造りを行っているため、畑に機械は全く使いません。収穫、土を掘り返し、土を活性化させる時にも全て手作業で行います。しかし、雨が非常に多いため水はけの良い土地であっても畑のことを考えると必要最低限の農薬は使用せざるを得ないとマルセロは言います。


マルセロが自分たちのワイナリーの哲学について語ってくれました。「アルバリーニョは数年前からポピュラーになってきている。そのためアルバリーニョのワインが流行に流されている。自分たちのアイデンティティは品質であり、これ以上畑を増やすことはしない。このワイナリーでは最大15万本は生産出来る。しかし、品質をキープするために6万本以上造るつもりはない。スタイルとして酸のしっかりとしたワイン造りに努めている。」とのことです。
アデガ エイドスはアルバリーニョ100%で3種類のみしか造っておりません。そして、その全てがステンレスタンク熟成となります。では、どのような違いがあるのか、下記へまとめてみました。


S-146  Eidos de Padrinan
・生産量:34,000~45,000本
・樹齢:40年 
・熟成:タンク内でシュール リ6ヶ月 
・合わせる料理:フレッシュさがあるため淡泊な魚

S-147  Veigas de Padrinan
・生産量:3,000本
・樹齢:80年(区画もs146よりも良く、選別も厳しくする)
・熟成:タンク内でシュール リ11ヶ月
・合わせる料理:パスタや、鶏肉など軽い肉料理


S-148  Contraaparede
・生産量:3,000本
・樹齢:80年
・熟成:タンク内でシュール リ48ヶ月
・合わせる料理:魚でもソースがかかるこってり目、肉にも良く合う

アデガ エイドスは、アルバリーニョが長期熟成に向かないと思われていた中で、48か月熟成のワインを造った先駆者であり今では沢山の人がそのスタイルを真似していると言います。
タンク内での長期熟成(シュール リ)と古木、そこにアデガ エイドスのアイデンティティがあると感じました。
他の生産者とは、一味違うアルバリーニョを是非一度お試しください!

営業1課 岡田裕太

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