ワインブログ ―wine blog―

クリーンで完成度の高いシャブリを造り出す、フランシーヌ エ オリヴィエ サヴァリー(営業3課 浅井 修)

今年のフランス視察では取引が始まったばかりのシャブリ生産者へ訪問。
シャブリの町の北側、プルミエクリュのフルショームに近いマリニー村にあるフランシーヌ エ オリヴィエ サヴァリー(以下、サヴァリー)をご紹介させて頂きます。

画像はレクロから見たグランクリュです。マリニー村はシャブリの町を抜け、グランクリュとスラン川の間を通る91号線をフルショーム方面にまっすぐ走るとあるのですが、この日はとても良い天気でしたので、少し遠回りをし、グランクリュの中の農道を走りながら向かいました。

途中ブーグロの斜面を車で登るとコロンビエの畑を発見、少しだけ立ち止まって撮影します。

そしてマリニー村にあるフランシーヌ エ オリヴィエ サヴァリー到着しました。
外観を見ただけでもなんとなくわかる、とても綺麗でやさしい感じのするセラーはまさに彼らの造るワインのイメージにピッタリです。



到着した我々を出迎えてくれたのがオリヴィエと長男のマチュー。ここでサヴァリーについて簡単にご紹介させて頂きます。
1962年生まれのオリヴィエと妻のフランシーヌによって1984年に設立された生産者。二人ともシャブリのワイン農家の出身で、オリヴィエの実家であるサヴァリー家は1900年から、妻の実家であるバシュリエ家は1833年からワイン造りを行っておりました。不運なヴィンテージが度重なる中、オリヴィエの両親はワイン造りに従事することを選びませんでしたが、ワインへの情熱があったオリヴィエはディジョンの醸造学校へ通います。1984年に結婚したオリヴィエとフランシーヌは、ドメーヌを設立。設立当初はわずか1haしかなかった畑は、その後の努力が実り、高い評価を受けるなど広く知られるようになり、現在では自社畑とレンタルの畑をあわせて全部で19.55ha(うち自社畑12ha)になり、長男のマチューが販売を担当、ボーヌの醸造学校を卒業した次男のマキシムが2015年より栽培・醸造に参加しており、まさに家族経営の生産者であります。


案内して頂いた彼らのセラーはとても清潔で綺麗に整頓されており、クリーンで質の高いシャブリを産み出す秘訣はこのセラーにあるとすぐにわかります。また、左の画像からはストレスを与えないように重力によってプレスから、地下のタンクまで果汁が運ばれる事がわかります。


空気圧プレスでやわらかく圧搾した後、果汁は低温で20時間ほど置き澱下げ、澱引きした後にステンレスタンクで18度にコントロールしながらゆっくり発酵、マロラクティック発酵は16度で数週間かけて行われています。
彼らはマロラクティック発酵はワインに良いアロマをもたらすためにも必要だと考えております。


ストックルームは12~14度にキープされ、ワインが出荷されるのを待っております。


そしてセラー内で2015年ヴィンテージを試飲させて頂きました。「2015年は葡萄が良く熟したのでとてもリッチなワインとなった年であり、2014年よりも少し多く収穫できた点でも良いヴィンテージだった。」と語る通りの素晴らしいワインです。ノーマルシャブリからグランクリュまで、引き締まった酸とミネラルがあり、華やかでクリーン、それでいて果実味がしっかりと感じられるあたりはシャブリであって
シャブリでないような美味しさがあり、造りの良さとヴィンテージの良さを感じさせるものでした。

そして今度は販売所の地下にあるクラシックなセラーへ移動。サヴァリーではヴィエイユ・ヴィーニュやプルミエクリュの一部を樽で熟成させております。
ここで奥様のフランシーヌも合流、とっても仲が良さそうな家族3人の写真を撮らせて頂き、続いて2014年ヴィンテージの試飲へ移ります。2014年ヴィンテージは全体的にシャブリらしい骨格のしっかりとしたワインとなった印象。ノーマルのシャブリですらリッチで熟した素晴らしいアロマ、2015年に比べると複雑さとミネラル感が出来てきており、完成度の高さがうかがえます。

また、2013年ヴィンテージのセレクション・ヴィエイユ・ヴィーニュの美味しさにも感動しました。清涼感のあるシャブリらしい柑橘系の香り、しっかりと粘性のある口当たり、果実味と程よいコクのバランスが素晴らしく、アフターにあるレモンの皮など苦味やミネラル感が心地よい味わい。キレとコクと複雑さを一度に味わえるとても満足感の高いワインとしておすすめです。
FB-975 シャブリ セレクション ヴィエイユ ヴィーニュ

これまで、現地視察で行う若いヴィンテージのシャブリの試飲は、酸とミネラルが強く、とても体力のいる仕事だとおもっておりました。しかしサヴァリーのシャブリからは、どこか彼らの人柄を表したような優しさが感じられ、少し癒されたような気にさせる訪問となりました。

営業3課 浅井 修

2017年2月

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

TOPへ戻る