ワインブログ ―wine blog―

所有する20もの区画を全てブレンドしてたった1種類のジゴンダスだけを150年以上造り続けるドメーヌ デュ ケロン(営業1課 山本 和宏)

今年4月のフランス訪問の中から、今回は150年以上に渡りジゴンダス1種類だけを造り続けている、ドメーヌ デュ ケロンをご紹介いたします。
ドメーヌ デュ ケロン(以下ケロン)は現在、ファロ三姉妹が中心となりワイン造りを行っています。畑は16ha所有していますが、区画は20にも分かれており、それぞれ違ったテロワールを持っています。たまに父が手伝うそうですが、基本的にこれらを全て三姉妹が管理しています。毎年ケロンには訪問しておりますが、ここ数年は時間があまりなく、畑を見に行くことが出来なかったのですが、今年はたっぷりと時間を取り、いくつか畑をご案内していただきました。今回は三女のロズリーヌが不在だったため、長女のデルフィーヌ(写真左)と次女のサンドリーヌ(写真右)にご案内していただきました。

見学した畑は以下の通りです。
①低地のグルナッシュがメインの畑
②二年前に購入した700㎡の畑
③昔から所有している青粘土土壌の畑
④砂質土壌のサンソーの畑
⑤標高360mの畑(植え替え直後)

まずは①低地のグルナッシュがメインの畑です。
こちらは1.5haあり、植えられている葡萄のほとんどがグルナッシュです。一部シラーが植えられている区画もあります。ここは低地で、南から優しい暖かい風が吹き、雨はほとんど降りません。写真下のように、中には80年を超える樹齢のグルナッシュも植えられています。


続いて①の畑から少し歩いたところにある②二年前に購入した700㎡の畑です。
こちらにはシラーとグルナッシュが植えられています。シラーが足りなくなったために購入した畑で、樹齢はおそらく35年ぐらい(購入時に既に樹が植えられていた状態のため正確にはわからないそうです)。
仕立ては購入時はゴブレでしたが、シラーはコルドンロワイヤに変更しました。シラーは枝が下がってしまうので、ワイヤーで固定する垣根仕立ての方が良いというのが理由です。土壌は最初に見せていただいた畑と似た、石の多い砂質粘土です。


その後車で5分ほど移動し、③昔から所有している青粘土土壌の畑をご案内していただきました。
平均樹齢40年のサンソーが主で、畑の中央部に少しグルナッシュが植えられています。将来的には全てサンソーに植え替えるそうです。グルナッシュはどんな土壌でも育ちますが、サンソーは粘土質の土壌の畑でとても良い生育を見せたため植え替えることにしました。


③近くある④砂質土壌のサンソーの畑にも行ってきました。非常にふわふわとしていて、少し踏ん張ると滑りそうになってしまいます。ここには他よりも樹齢が高いサンソー(写真下)も植えられています。

ここまで4つの畑を見て感じたことですが、正直「本当に3人だけで管理しているの?」と疑ってしまう程、1つ1つの区画が離れていて、なおかつ作業は中腰で行わなければなりません。あと16区画もあると思うと、正直私には想像することが出来ませんでした。また、しっかりと1つ1つの区画のテロワールを把握し、何を植えれば良いか、という点まで考慮されていることにも驚きです。


最後に、車がひっくり返るぐらいの山道を10ほど登り、標高360mの畑へ移動。まず目に広がったのは、ジゴンダスの象徴ともいえるモンミライユ!
絶景の一言に尽きます。天気も良く、この景色に我々はしばし圧倒されてしまいました。
そしてこのモンミライユの眼前に広がるのが⑤標高360mの畑(写真左・植え替え直後)です。
私たちが訪問する2週間ほどまえに植え替えたばかりですので、こちらの畑で出来た葡萄がワインに使われるのは約4年後となります。4段の段々畑になっており、1段目がシラーであとの3段はグルナッシュが植えられています。

また、ここから少し山道を進んだところにもう1つ植え替えたばかりの畑があるというので、そちらへ移動。
現れたのは2段の段々畑。こちらはなんと以前は斜面の畑だったようですが、トラクターが入れないという理由から、2年がかりでこのように段々畑へ作り替えたそうです!斜面の畑をこのように造り変えることはとても大変なことではないかと思います。ここにも3姉妹の妥協を許さないワイン造りへの強い思いが伺えました。ここにはグルナッシュが植えられており、こちらの葡萄もワインに使用するのは約4年後の予定です。


こだわり抜いたケロンのジゴンダス。現在弊社では2011年と2012年ヴィンテージの取扱いがございます。いずれのヴィンテージも高評価を獲得しています!

F-884 ジゴンダス 2011
「インターナショナルワインセラー172」で92点、「レ メイユール ヴァン ド フランス2014」で16点、「ル ギド アシェット ド ヴァン2014」掲載、「デカンター2013.5」で17(90)点、「ギド デ ヴァン ベタンヌ +ドゥソーヴ2016」で15.5点。

FB765 ジゴンダス 2012
「インターナショナルワインセラー172」で92-94点、「レ メイユール ヴァン ド フランス2015」で16点、「デカンター2015.3」で17.75(92)点、「ヴィノス2015.5」で92点、「ギド デ ヴァン ベタンヌ +ドゥソーヴ2016」で15.5点。

ケロンのジゴンダスを飲んだ時に感じる、驚くほどの複雑性。その秘密が今回の訪問で垣間見ることが出来ました。今回訪問した5区画はケロンが所有している畑の僅か4分の1です。今回の訪問でサンドリーヌさんが「葡萄が春に芽を出すように、ワインも春を迎えると成長する」とおっしゃっていました。この言葉は真摯にワインと向き合い、自然なワイン造りをしている生産者だからこそ言える言葉だと思います。ワインは農産物だ、と再認識させてくれる、ヴィンテージの特徴がよく表現されていて、豊かな風味が感じられるケロンのワインを、この機会に手に取っていただけたら幸いです。

営業一課 山本 和宏



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