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ソアヴェだけでなく、アマローネの生産者としても一流。ソアヴェ村の生産者で唯一、赤ワインでもトレビッキェリを獲得した「Ca’Rugate  カ ルガーテ」(営業1課 堀家 亜季)

ソアヴェ クラッシコにあるルガーテの丘から始まったカンティーナで、ソアヴェ クラッシコを代表する生産者です。イタリアで最も権威があるワイン評価雑誌「ガンベロロッソ」にて、ソアヴェ クラシッコにとどまらず様々なアイテムでトレ ビッキェリ(最高評価)を獲得してきました。
現当主のミケーレ テサリ氏(写真一番左)は様々なことにチャレンジをしており、その一つとして赤ワイン造りに着手し、2000年から15年間にわたり、ヴァルポリチェッラにおいても重要な生産者となることを目指してきました。そしてついに「ガンベロ ロッソ 2017」にて、I-397 アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ プンタ トロッティ 2012ヴィンンテージ がトレ ビッキェリを獲得することができたのです。ソアヴェの生産者が赤ワインでトレ ビッキェリを獲得したことは前例がなく、またカ ルガーテとしてはなんと6アイテム目になる、素晴らしい快挙となりました!このことを非常に喜んでいらっしゃるミケーレ氏の表情が印象的でした。

そんな躍進がとまらないカ ルガーテを、今回訪問させていただきました。
まずはストゥディオの畑を見学しました。I-606 ストゥディオ ビアンコ ヴェネトというワインは、ミケーレ氏のチャレンジの一つとして、今ではあまり使われなくなってしまった伝統品種、トレッビアーノ ディ ソアヴェの可能性を引出すために造られたワインです。トレッビアーノ ディ ソアヴェ60%とガルガネガ40%のセパージュで、このストゥディオの単一畑。トレッビアーノ ディ ソアヴェは酸が比較的穏やかな品種でワインに骨格を与え、ガルガネガはエレガントさをもたらします。トレッビアーノ ディ ソアヴェはソアヴェの補助品種として育てられることが多いため、ソアヴェ地区でもこれだけ集中してトレッビアーノ ディ ソアヴェが植樹されている畑はないとのこと。ガルガネガはこの地域で伝統的なペルゴラ仕立てに対し、この畑のトレッビアーノ ディ ソアヴェは植密度が高いグイヨ仕立てです。斜度35%ととても急な斜面であるため、作業がとても大変だそうです。斜面に沿ってきれいに植えられている情景は本当に美しく、圧巻でした。

そして畑の一番高いところに、カメラ付きのシステムが設置されています。降雨量、湿度など畑の状態を監視し、オンラインでもみることができ、適切なタイミングで適切な処置ができるようになっています。それにより完璧な畑の管理ができ、素晴らしい品質のブドウを収穫することができるのです。


別の畑も見学させていただきました。こちらは冒頭でご紹介した、I-397 アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ プンタ トロッティの畑。
先に述べましたが、カ ルガーテはヴァルポリチェッラの造り手としても注力をしており、現在は赤用と白用ブドウの比率が40%対60%のところ、今後赤白同じ比率まで拡大していく方針です。そのプロジェクトの一つとして、このプンタ トロッティの畑を27名の農家から買い取り拡大をしました。その植樹したばかりの区画に連れて行っていただいたのですが、ミケーレ氏の性格が表れた非常に整ったテラス式の畑でした。ところでミケーレ氏は昨年の6月にプロモーションで初来日された際、日本をとても気に入られたそうです。それは日本のきっちりと整然とした文化がミケーレさんの感性に合致したからとのことで、畑もそれは整っているわけで納得いたしました。
仕立てについて、アマローネ用の葡萄は健全さが最も重要なため、湿気にさらされないよう地面との間隔が大きく、そして葡萄の状態が確認しやすい、仕立ての高いペルゴラ ヴェロネーゼ式を採用しています。高い場所からコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラと植えられているそうです。
重要なポイントとして、カ ルガーテが目指す赤ワインは、20年間白ワインのみを造り続けてきた生産者として、ボディではなくエレガントさを追求して造られています。そのために赤ワイン用の畑は標高が高い場所に持っており、このプンタ トロッティの畑は標高470m。この標高のおかげで葡萄がゆっくりと熟し、美しい酸をキープすることができるのです。


ミケーレ氏らしい整然とした非常に美しいセラーも見学させていただきました。
セラー内はトレー サビリティ システムによって完璧に管理されています。コンピューターに全てのタンクの情報が登録されており、コンピューター上でタンクを指定すると収穫日や添加量、温度、化学的分析結果、ボトリング予定日など全ての過程のデータが入っています。おかげでどのワインにどれくらいのコストがかかっているかを正確に把握できるので、正しい値付けができるそうです。


そして最後にテイスティング。スタンダードのI-093 ソアヴェ クラッシコ サン ミケーレ2016、非常に素晴らしい品質でした。暑くなりすぎた2015に比べ、2016は寒暖差がしっかりあり白ワインにとってパーフェクトなヴィンテージとなったそうです。当社現行の2015は集約感があり素晴らしい味わいと感じておりましたが、それを上回ります!「スタンダード クラスの品質が年々上がっているということは、今後の飛躍につながるとても重要なこと、私たちはベーシックでも偉大なワインを造りたい。」とミケーレ氏おっしゃっていました。
他のアイテムもどれも本当に素晴らしかったのですが、もう一つここで取り上げたいのがスプマンテです。珍しいガルガーネガ100%を瓶内二次発酵のI-574 フルヴィオ ベオ スプマンテについて、ミケーレ氏は「フレッシュでいきいきとしてフラワリー、ミネラリィで心地よい酸が特徴。ガルガネガで瓶内二次発酵のスプマンテを造っている生産者は少なく、私たちのスぺシャリテです。」と語っていらっしゃいました。以前スパークリング用グラスで試したときはミネラルのキレが印象的なスプマンテでしたが、今回テイスティングで使った大ぶりのグラスで試してみたときに、華やかさや果実の豊かさが見事に開き、感激の美味しさでした。それでこのスプマンテは是非大ぶりのグラスで味わっていただきたいと思います。


今回カ ルガーテを訪問させていただき感じたことは、この土地と家族をとても愛しているからこそのワイン造りだということです。カンティーナ内にはカ ルガーテの歴史を辿れるミュージアムもあり、先代に思いをはせながら一つ一つの展示物について語ってくださいましたが、ご先祖から伝わるこの土地ですばらしいワインを造りたいというミケーレ氏の想いを強く感じました。その中で新しいチャレンジも着実に成果を出しているカ ルガーテ、その魅力を今後もしっかりお届けしていきたいと思います。

営業1課 堀家 亜季

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