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「テロワールをリスペクトしたワイン造り」亡きオーナーの思いを家族とスタッフが守り続ける ドメーヌ ド ラ モルドレ(営業2課 足立雅子)

今年の5月に訪問したフランス視察より、南ローヌ タヴェル 村のドメーヌ ド ラ モルドレをご紹介いたします。

私自身これまでにも現地視察に同行した経験はありましたが、フランスの畑やワイナリーを訪問するのは今回が初めてでした。
実際に美味しいワインが育まれる環境はいったいどんな雰囲気なのだろう。
ワクワクしながら訪問した記念すべき1軒目の生産者がこのドメーヌ ド ラ モルドレでありました。

車から降りると頭上に広がる色鮮やかな青空と爽やかですが力強く吹き抜ける風。いよいよ南仏に来たのだなと一人実感している私をドメーヌの屋根上で回るモルドレのトレードマーク、ヤマシギの風見鶏が出迎えてくれました。
これまで幾度となく写真で見て来たドメーヌは、実際に伺ってみると想像していたよりもはるかに小規模な施設でした。

日々、当たり前の様に製品を手にしている私自身忘れがちでしたが、当社で取り扱いのある生産者の多くが、このモルドレのような家族経営の個人生産者なのです。

「ドメーヌの規模が小さい=生産量に限りある希少なワイン」
そんな貴重なワインを遠く離れた日本で販売出来できていることが、どれほど素晴らしい事なのか、この時点で改めて感謝の気持ちでいっぱいになったのが忘れられません。

ドメーヌ名でもある「モルドレ」とはヤマギシのこの地方での愛称です。ドメーヌには立派なヤマギシの剥製がありました。


コート デュ ローヌ南部、タヴェルを代表する生産者としてフランス国内だけではなく世界中から注目を集める造り手のドメーヌ ド ラ モルドレ。実はそのオーナーであったクリストフ デロルムさんは2年前に突然の心臓発作により52歳という若さで亡くなりました。


突然の悲しみを乗り越え、現在はクリストフの兄ファブリスさんを中心に家族と信頼を置けるスタッフが一丸となり、現在もモルドレの味わいは守り続けられています。
(写真左:クリストフさんの兄ファブリスさん)
(写真右:クリストフさんの娘アンブルさん)


写真は、今回醸造設備などを案内していただきました、醸造責任者のレミさんです。2010年にモルドレに加入し、クリストフさんと共に5年間醸造に携わってきました。
クリストフさんがどのように葡萄を栽培し、醸造してきたかを彼の右腕として近くで見てきたため、彼の哲学や考えを熟知しており、スタッフからの信頼も厚く、モルドレの味わいを守り続けています。


セラー内の醸造施設やワイン造りについて、レミさんに丁寧にご説明いただきました。非常に繊細で、真面目そうな方といった印象を受けました。時折、英語でどのように説明したら良いかわからなくなりながらも、決して諦めずに様々な単語を使い伝えようとされていたのが印象的でした。
「ワイン造りで最も重要なポイントは酸化させないこと」と語るレミさん。発酵の際、品種ごとに分けて発酵させるのではなく、混醸させます。品種ごとに性質が異なる為、混醸することで、品種の特徴を補いながら醸造できると考えています。例えば、シラーは還元しやすく、グルナッシュは還元しにくいとう特徴があるため、一緒に仕込むのはバランスが取れて良いとのことです。
ワインは相変わらず素晴らしく、一本筋の通った力強さを持ちながら、エレガントな美しい味わいで、クリストフさんの哲学がレミさんを始め、スタッフに受け継がれていることが感じられます。
今回はそんなテイスティングの中でも特に印象に残った商品をご紹介したいと思います。

リラック ブラン キュヴェ ド ラ レイヌ デ ボワ
Lirac Blan Cuvee de la Reine des Bois(品番:FA286)
完熟した白桃の華やかなアロマにキレイな酸が印象的なワイン。果実味と酸のバランスが素晴らしく、集約感のあるボディが飲めば、うっとりする味わいです。フレッシュなサラダやマリネはもちろんのこと、熟成の浅いカマンベールチーズなどの白カビ系チーズと楽しむのもオススメ。

タヴェル ロゼ ラ ダム ルス 
Tavel Rose La Dame Rousse (品番:FA288)
口に含んだ瞬間にふわっと広がるフルーティーなアロマ。ロゼワインの最大の魅力である柔らかなタンニンと果実味が絶妙なバランスです。ロゼワイン=春や夏というイメージが強いかもしれませんが、ロゼは季節を問わず楽しめるいわば万能なワイン。これから寒くなると恋しくなるお鍋(特に魚介を使ったあっさり系のお出汁)と相性抜群の味わいです。

リラック ルージュ ラ レイヌ デ ボワ
Lirac Rouge la Reine des Bois(品番:FA335)
しっかりと力強いタンニンがありながらもシルキーで柔らかな口当たり。あえて品種ごとに収穫時期をずらすことで複雑さを出しているというこだわりで、集約されたボディはシャトーヌフ デュ パプを彷彿とさせる香りと味わいです。そんなリッチな味わいには今が旬のキノコを使ったお料理と楽しみたい1本です。

南仏の魅力が詰まった、ドメーヌ ド ラ モルドレのワイン、是非お試しください。


営業2課 足立雅子

2017年11月

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