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今のブルゴーニュをどう伝えるべきか?時代の変化に対応し、新時代の幕開けへ/ヴァンサン ジラルダン(営業1課 山田航)

コート デュ ローヌの訪問を終え、次に向かう地はブルゴーニュ。フランスのワイン産地をご覧になった方は分かると思いますが、意外と近そうに見えますよね。しかし、実は東京〜大阪間もの距離があり、約3時間半の長旅。それでも、目的地に向かう車窓からは、コート デュ ローヌ北部の銘醸地(エルミタージュ、コンドリュー)、リヨンを越えれば、マコンの丘を横目にみながら進む、とても優雅な時間でもあります。さて、前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのは、ブルゴーニュ地方ムルソー村に拠点を構える、当社のブルゴーニュ生産者の筆頭でもあり、今なお成長を続ける、ヴァンサン ジラルダンであります。

2017年2月来日セミナー開催に感謝
テイスティングに入る前に、輸出部長のマルコ カスケーラ(写真左)、エノログのエリック ジェルマン(写真右)より、本年2月に開催した、来日にセミナーに関して、「2月の日本でのプロモーションは、本当に有意義な時間でした。」と感謝の意を頂きましたので、ご報告させて頂きます。マルコは世界中を飛び回るセールスパーソンである為、幾度か来日の経験はありましたが、エリックはエノログという立場からなかなかタイミングが難しかったこともあり、今回の来日で、自らの言葉で皆様に、ヴァンサン ジラルダンを知って頂く事が出来たことを、心から喜んでいる様子でした。また、彼らが発する一言一言には、ワイン造りに対する強い意志や、やる気に満ち溢れている姿こそ、今日成果となっているのではとも感じました。
今回は本年訪問時に得られた最新情報をお伝えしていきます。

●渾身の自信作!常識を覆す“アリゴテ”
今回の訪問で最も多くの時間を割いて情報を得たワインが、このアリゴテです。ムルソーから国道を挟んだ、平地にある区画。樹齢80年という、とても樹齢の高い葡萄。この区画は、ヴァンサン ジラルダンの所有する畑です。畑は粘土質土壌で、一般的にリッチで甘みが出ると思われがちだが、ビオディナミ農法で栽培を行っていることから、エレガントでピュアな味わいで、まるでブルゴーニュ ブランを彷彿させる味わいになると、語っていました。エリックも、葡萄のクオリティと最高の技術を使った自信作といい、「ブルゴーニュ最高のアリゴテ」と謳って欲しいという要望もあったほどです。フランスでもアリゴテはスーパーで買う安いワインのイメージがあるが、それを覆したい。今後10-20年で確実に地位を持って戻ってくる品種と確信しており、私たちも信じてやってきている。この品質を理解してくれたのが稲葉だから、紹介したいとおっしゃっていました。既に入荷も済んでおり、なおかつ試飲会でも随時ご紹介させていただいております。まだお試しになっていない方、この時期ならば、お節などの和食とも合わせてみるのもいかがでしょうか?
ブルゴーニュ アリゴテ(品番:FC075)


●“無名”A.O.C.は、実は宝の山
さて、皆さまはヴァンサン ジラルダンの商品ラインナップをご覧いただいたことはございますか?元々サントネの自家畑から始まった歴史があり、もう一方でネゴシアンビジネスで拡大した背景もありました。そんな中、2011年から続く不作の影響で、有名A.O.C.の価格は高騰を続けてしまい、人々からブルゴーニュワイン離れが起きている現状は、日本のみならず、フランスも共通といいます。そうした中で、エリックをはじめ、ヴァンサン ジラルダンが光を当てたのが、ブルゴーニュの中でまだあまり知られていないエリアのA.O.C.でした。陰に隠れたエリアのポテンシャルを見出した彼らですが、今回、これらのワインを選ぶ際のポイントを伺うことが出来ました。


白ワインでは、3つのA.O.C.を例に説明していきます。
まずは、彼らの代名詞でもある“サントネ Santenay”
このエリアは、粘土質由来でとてもリッチなスタイルになることから、「ムルソー」を求める方はピッタリとのこと。この選択は、理想的だと、マルコさんは語っていました。
次に、“サン ロマン Saint Romain”
チョーク(石灰)が多く、ワインにも塩っぽさを感じさせることから、「ピュリニィー」を求める方向け。
最後は、“ペルナン ベルジュレス Pernand Vergelesses”
白亜が多く、綿密で複雑さも表現されることから「プチ コルトン シャルルマーニュ」と呼ばれたことがあるほどといいます。


次に赤ワイン。赤ワインは「○○のようなスタイル」と表現を聞いたA.O.C.は一つのみでしたが、彼らが造りだす各A.O.C.の特徴を聞く事が出来ましたので、一言ずつでご紹介させて頂きます。
●Maranges ~マランジュ~
ポマールのようなリッチなスタイルを求める方向け。
マランジュ プルミエ クリュ ラ フュジェール(品番:FA578)
●Auxey Duresses ~オーセイ デュレス~
強い風が吹く丘陵地、他のA.O.C.よりも比較的に冷涼。とてもエレガントなスタイルになり、食事と合わせながら楽しめる。
オーセイ デュレス ルージュ ヴィエイユ ヴィーニュ(品番:FB937)
●Monthelie ~モンテリ~
白亜の多い痩せた土壌。骨格がしっかりとあるので、筋肉質なワインを好む方へおすすめしたい。
モンテリ プルミエ クリュ レ デュレス(品番:FB716)
●Aloxe Corton ~アロース コルトン~
収穫した葡萄が放つ素晴らしい香りが特徴的。
アロース コルトン ルージュ ヴィエイユ ヴィーニュ(品番:FC037)
A.O.C.の名前は聞いたこはあるものの、それぞれどういった特徴があるのか、私自身の理解が漠然としていました。ですが今回の訪問では、彼らからこういった特徴があるといったレクチャーを受け、実際に試飲をしてみると、本当にそういった違いを知ることができました。有名AOCじゃなきゃ売れない・・・この問題点を解決することで、もっと素晴らしく、また年に何回か訪れる、楽しみを増やすことが出来るのかも知れませんよね。


●圧倒的存在感!ジラルダンの原点“サントネ”
今回の訪問記では、無名A.O.C.を主にピックアップした内容となりました。さて皆様、そろそろメインディッシュに取り掛かりましょう。忘れてはならない彼らの原点である“サントネ”をご紹介です。今春訪問時には、白ではヴィエイユ ヴィーニュ 、赤ではプルミエ クリュ ボールガールを共に2015ヴィンテージのテイスティングを行いました。2015ヴィンテージについてマルコは、「とっても素晴しい年。ついに神が微笑んでくれ、私たちに恩恵をもたらしてくれた。」
と語っていた姿が、本当に困難な状況から報われた、と感じた一面でした。白はバランスの取れたスタイルで、赤は熟し過ぎでなく抽出の濃すぎないテイスト。特に輸出部長マルコおすすめワインのボールガールは、喩えるなら、「スーパーガストロノミーワイン」というほど、複雑さと繊細さを兼ね備えたキュヴェであります。実はサントネをまだ試したことが無い方がいらっしゃるならば、まずはこのサントネを味わってみるのも、造り手の本質を知る機会になるのかもしれませんね。
取扱いの中でも是非とも知って頂きたい「サントネ ブラン・ルージュ」は以下となります。
★サントネ ブランといえば、ヴァンサン・ジラルダンを忘れてはならない!
・サントネ ブラン ヴィエイユ ヴィーニュ (品番:FB818)

★サントネの1er cruの中でも、最高とされる畑のひとつ!
・サントネ ブラン プルミエ クリュ レ グラヴィエール  (品番:FB458)

★ジラルダン社では、樹齢50年以上の葡萄を使わないと、V.V.と表記しません!
・サントネ ルージュ ヴィエイユ ヴィーニュ (品番:FB816)

★複雑でエレガントな要素を持つ畑。肉は勿論、実は魚料理との相性抜群!
・サントネ ルージュ プルミエクリュ ル ボールガール(品番:FB670)

今春での訪問の際には、一段と温かく迎えてくれたように感じました。2月でのプロモーションを終え、日本の文化に触れ、また市場を理解したことで、様々な点で協力関係が強くなったと感じました。私が3年前に訪問した年は、まさに不作の影響が出たことから、一部国内レストラン用にキープしていたバックヴィンテージアイテムを、弊社に特別に分けて頂けたことも、今となっては弊社としてはとてもプラスの要素ではありましたが、彼らにとっては苦肉の策だったとも思います。そんな暗く長いトンネルを抜け、ついに恵まれた2015年。ノーマルのブルゴーニュ ルージュ、ブランでさえ、とてつもないパフォーマンスを見せてくれます。弊社からのリリースはまだまだ先になりますが、今から楽しみなことがいっぱいです。また、ここで皆様にお伝えしたいことがあります。ヴァンサン ジラルダン社のワインは、弊社稲葉が正規輸入元であります。彼らのセラーから出荷され、直接弊社へと輸入を行っておりますので、品質には絶対的な自信を持っております。またエリックさんからも、「世界中のインポーターの中でも、自社で飲み頃までキープし、リリースしている会社はない」と、とても嬉しいお言葉まで頂いております。是非とも、弊社ラインナップをご覧いただき、彼らのワインを愉しんでいただけたら、嬉しいです。

営業1課 山田 航

2018年8月

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