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成長著しいサントネの若き雄 ~ジャック ジラルダン~(営業1課 清髙直大)

今回はブルゴーニュ地方サントネ村より、ジャック ジラルダンをご紹介いたします。
訪問する前、2012年に取引がスタートしてからの情報を改めて確認すると、醸造家であるジャスティン ジラルダンさんについて、「自信が生まれ、顔つきが変わった」、「ワインに対する考えが更にしっかりしてきた」、そして「ワインの品質が年々向上している点」などポジティブな記載が増えており、私も訪問前に彼が造るワインをテイスティングしましたが、赤、白共に年々品質が向上している印象をしっかりと受ける生産者でありました。当社スタッフのみならず、ジャック ジラルダンのファンが年々増えていると感じます。

ジャスティンさんの自宅に到着すると、笑顔のジャスティンさんとお母様のヴァレリーさんに出迎えていただきました。
ジャスティンさんは、昨年の現地視察の写真の印象と比べても、より逞しく、自信が満ちていることを率直に感じました。 今回の訪問では、近況や最新のヴィンテージについてなど、どのような話が聞けるのか、期待を胸に自宅へと招かれました。

<ヴィンテージの状況について>
ジャック ジラルダンにとって、「2017年ヴィンテージは量、質ともに最高の年!」とのことです。昨今、ブルゴーニュのみならず、生産者を悩ますのは天候で、年々、各地域では霜と雹被害も増えていますが、2017年ヴィンテージは幸いなことに被害がなく、葡萄も平均以上に収穫できたとのことです。直近の2015年ヴィンテージ、2016年ヴィンテージと比較しても、2017年ヴィンテージは量、質が素晴らしく、品質にとても満足しているとのことです。スタッフ一同も報告を聞き、ホッと致しました。


さらに、ジャスティンさん曰く、「2009年ヴィンテージ以来の収穫量と素晴らし出来。そのような年は久しぶりだ!」とのことです。2017年ヴィンテージに自信を持っており、品質も良く、とてもエレガントでピノ ノワールの繊細さもありながら、とても心地良く、ピュアでチャーミングな表現ができた年と話していました。


ここで、ジャック ジラルダンのワインについて、過去のヴィンテージの特徴を振り返ってみましょう。

2015年ヴィンテージ・・・とても暑く、よく熟した年で2009年ヴィンテージとよく似ています。そのため、天候に恵まれながらも、本来のテロワールを表現するのに苦労したようです。

2016年ヴィンテージ・・・2010年ヴィンテージと同じく、暑く熟した翌年にあたり、酸をしっかりと表現できた年であり、穫量は少ないものの、典型的なブルゴーニュらしさを楽しめる年とのことです。
この2つのヴィンテージはスタイルこそ違いますが、よりジャスティン ジラルダンの造るワインのらしさが伝わる造りとなっています。


<ジャスティンさんが大切にしているポリシー>
順調であった2017年ヴィンテージはできるだけ早くボトリングするとのことですが、「ボトリングのタイミングは自分が決めるべきであるし、完璧な状態になった時にボトリングすることが重要である。」と、私たちに力強く話してくれました。こだわりを持つがゆえに、3~4ヶ月欠品する可能性があったとしても「ハイポテンシャルのワインをお客様に提供しよう」と常に心に決めているとのことです。そのポリシーを聞いた時がジャスティンさんが更に自信をつけたことを感じた瞬間でした。
実際に2017年ヴィンテージ(カスクサンプル)を11アイテムテイスティングいたしました。一部ご紹介いたします。

2017 ブルゴーニュ ピノ ノワール ヴィエイユ ヴィーニュ ※カスクサンプル
2017年ヴィンテージは非常に果実味豊かで、果実味が前面に出た味わい。熟した印象を持ち、ポテンシャルの高さを感じました。今回のヴィンテージは、ネゴシアンには売らず、自分たちで全てボトリングしたとのことです。その理由は「良いワインを魅力的な価格帯で販売したいと考えており、可能な限り自分達で対応したいため。」と話していました。

2017 ポマール   ※カスクサンプル
新樽比率25%。天然酵母を使用。SO2を少量使用するのみに止めています。
一部ネゴシアンに売っていましたが、今では売る量を減らし、自分達でボトリングする量を増やしているとのことです。ジャスティンさんも「自分が造っていることを表現しているワインの一つで、理想のワイン。色が淡く、味わいのエレガントな造りになっています。そして何よりもテロワールを感じる造りであることを、お分かりいただけると思う。」と話していました。品格があり、力強く非常に骨格がしっかりとした印象を受けました。


2016年ヴィンテージのボトルサンプルを5種類テイスティング後、部屋中に美味しそうな匂いが立ちこめてきました。そして、テーブルにはお母様のヴァレリーさんの沢山の手づくり料理が並びました。
「猪肉、マッシュポテト添え」です。ジャスティンさんにすすめていただいたポマールとヴァレリーさんの手作り料理が奏でるハーモーニー。マリアージュが大変素晴らしかったです。その他の料理も美味しく、視察スタッフ一同感激。ごちそうさまでした!
<清髙 おすすめワインのご紹介>
今回訪問時にテイスティングした当社在庫を含めて、おすすめのワインをご紹介いたします。

サントネ ブラン プルミエ クリュ レ テラス ド ビエヴォ―(品番:FB815)
丘の上の標高400mと高い畑で、冷涼な気候の中、葡萄は育まれます。しっかりとした心地良い酸が魅力です。シャープでミネラル感が豊富。真っ直ぐに伝わってきます。生き生きとし、繊細且つリッチな印象もあります。コストパフォーマンスの高いワインです。ジャスティンさんが造るワインの中でフラッグシップとしているワインです。
※2018年9月現在、当社では2013年ヴィンテージよりご案内しております。

サントネ プルミエ クリュ クロ ルソー(品番:FB921)
こちらのワインもジャスティンさんがフラッグシップとしているワインです。我々は今回の訪問で2017、2016年ヴィンテージをテイスティングしました。ジャスティンさんは、「若いうちは閉じているが、クロ ルソー(Cru Clos Rousseau)は2~3年経ち、更に素晴らしくなるワイン。」と語ります。まさにその通りで、秘めた力強さを感じました。比較してテイスティングすると、ポテンシャルが更に高いと印象を受けました。酸もしっかりとあり、香り、ボリューム感、味わい、すべてのバランスが良いワインです。
※2018年9月現在、当社では2013年ヴィンテージよりご案内しております。当社セラーにて、徹底した温度管理の下、熟成がすすんでおり飲み頃を迎えております。是非おすすめいたします。

サヴィニ レ ボーヌ プルミエ クリュ レ プイエ(品番: FB922)
今回の訪問では2015年ヴィンテージをテイスティングしましたが、熟成もすすみ、待てば待つほど美味しくなる醍醐味を教えてくれました。テロワールを尊重した造り。果実味と香りが豊かで、味わいもはっきりと伝わりました。また、脈を打つような印象も魅力的。純粋に美味しいと感じるワインです。視察スタッフ一同、絶賛でした。
※2018年9月現在、当社在庫は2013年ヴィンテージをご案内しております。年間生産量も決して多くはなく、当社在庫も限られております。是非、お試しいただきますと幸いです。

今回の訪問で、更に成長したジャスティンさん、そしてワインに対する情熱を知ることができました。
「完璧な状態になった時にボトリングし、ハイポテンシャルのワインをお客様に提供しよう。」と考えていることにプロフェッショナルを感じました。毎年ネゴシアンに売る量を減らしていき、自社で管理する量を増やしていることにも、期待を持つことができました。「私はこうしたい」と言う気持ち、目指す方向性もしっかりと伝わりました。

ジャック ジラルダンのワインは繊細且つ、きれいな酸があり、非常に魅力的です。ポマールや、サントネ プルミエ クリュのクロ ルソーやレ プイエのような力強く主張するワインもまた、素晴らしいです。テロワールを熟知し、最大限に表現しています。今後の成長も楽しみですし、若手の台頭、様々な面で良い影響を及ぼすと思います。是非、彼らの造るワインをお楽しみください。

営業1課 清髙直大

2018年12月

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