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ゴデリア 来日セミナー②

「スペインのブルゴーニュ」と称される所以
ビエルソは、写真でも分かるように、周囲を山に囲まれた場所にあります。ここは渓谷ではなく、標高や向きの異なる斜面が連なっています。
D.O.ビエルソはたいへん小さい産地で、ビエルソの全体の畑面積はわずか3,000ha。ビエルソ全体の生産量は約900万本。全部で75軒のボデガがありますが、すべて小規模な産者です。
ビエルソは「スペインのブルゴーニュ」と例え称されることがあります。その理由はおもに2つあり、ひとつには、赤も白もブレンドではなく、白はゴデーリョ、赤はメンシアといったように単一の品種で造られている点です。もう一つは、葡萄畑が分割相続によって細かく細分化されており、1軒の栽培農家が平均的に所有する面積は1~1.5haほどだということです。今後こうした畑は、ブルゴーニュのような畑の格付けシステムが導入されることが決まっており、将来的にはビエルソにも“グラン クリュ”が誕生することになります。

サンティアゴ デ コンポステーラの巡礼路
D.O.ビエルソは、エルサレム、バチカンに並んでキリスト教三大巡礼地のひとつであるサンティアゴ デ コンポステーラへの巡礼路の途中にあります。いくつかあるルートの中の「フランスの道」と呼ばれる道沿いに位置しています。この巡礼路はビエルソのみならず、スペイン北西部のワイン産地にとって重要な意味を持っています。
もともと古代ローマ人たちによってこの地で葡萄の栽培が行われていました。しかし、ワイン造りにおいて本格的な発展をもたらしたのは、巡礼地を目指したカトリックの修道士たちでした。修道士たちはサンティアゴ デ コンポステーラに向かう途中、葡萄畑を見つけると、そこに教会や聖堂を建設しました。修道士たちはよい葡萄ができる優れた区画を見つけ、良質なワインを造るようになったのです。このことは我々のワイン造りとっても歴史上の大きな遺産です。そのため、修道士たちがもたらした歴史的遺産への敬意をこめて、巡礼路のシンボルであるホタテ貝を、ゴデリアのロゴマークとして採用しています。

個性豊かな土着品種
メンシア:ビエルソとガリシア地方の一部のみで栽培されています。樹齢の違い、育つ土壌によってその個性を映し出します。一般的には、スミレの花や赤い果実のアロマを持ちます。若いうちはフルーティですが、熟成させるとミネラルや複雑さ、土っぽい要素が現れます。ピノ ノワールとカベルネ フランの間のようなキャラクターを持ちます。

ゴデーリョ:ビエルソとガリシア地方の一部のみ栽培されています。成熟が早く、酸が豊富。近年、注目の品種で生産量が増えています。長期熟成することも出来、シャルドネのように高いポテンシャルを持つ葡萄品種です。


3つの異なる土壌がもたらす多様性
畑の土壌は主に3つのタイプに分けることが出来ます。最も顕著なのが粘土で、畑の保水性が高くなります。礫岩と珪岩(クォーツ)は水はけが良いため、葡萄にフレッシュさを与えます。粘板岩(スレート)はミネラルと酸をもたらし、品質が高く、薫り高い葡萄を育てることができます。


葡萄畑について
ビエルソの特徴は「畑の標高が高い」こと、そして「樹齢が古い」ということです。現在、ゴデリアでは50haの畑を所有しています。全ての自分たちが育てた葡萄でワインを造っています。

“レグアス”  30ha   標高545m、土壌は礫岩と珪岩
もっとも面積が大きな畑です。オーナーのビセンテ ガルシア ロドリゲスが初めて購入した畑です。ビエルソは細分化された小区画が一般的のため、このように一か所に広い畑を所有していることは稀です。このおかげで隣接する畑の影響を受けることなく、環境に配慮したオーガニックな葡萄栽培を問題なく実践することが出来ます。メンシア、ゴデーリョを栽培しています。

“カストロ” 5ha  標高638m、粘土質土壌
ビエルソで最も樹齢の高いゴデーリョ(80年)を栽培している畑です。この高樹齢のゴデーリョは、ゴデリア セレクシオン ブランコに使用します。ここは山の中の畑で、かつてケルト民族が居住していたため、その住居跡があります。カストロ(城)という畑名はこの居住跡に由来しています。メンシア、ゴデーリョを栽培しています。ゴデリアではこの畑も将来的にグラン クリュとして認められるように委員会に働きかけています

ラデラス センテナリアス(直訳:百年の斜面。複数の区画、レンタル) 標高743m、スレート土壌
標高が高い斜面に位置する最も樹齢が高い畑です。一か所ではなく複数の区画に点在するため、畑の作業はたいへんです。栽培されているのは樹齢80~120年のメンシアです。ゴデリア セレクシオン ティントに使用しています。将来的には個々の畑名でグラン クリュが誕生する予定です。古い畑を持つ農家は先祖代々の畑を売りたがらないため、レンタルしていますが、栽培、管理はゴデリアで行っています。


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2019年11月

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