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伝統と独自性の共存が可能にする高品質・高コスパの造り手 「ヴィッラ アンナベルタ」(営業3課 星野 諒)

今回は今年のイタリア視察でワイナリー訪問をした、ヴィッラ アンナベルタをご紹介いたします。

これまでにも、完璧主義ともいえる徹底したワイン造りへのこだわりや、ユニークな発想から生まれたワインの数々で、私たちを驚かせてくれた彼らですが、今回はそんな彼らの最新情報をお届けいたします。

まずは彼らについてご紹介です。
南のガルダ湖まで5km、ヴァルポリチェッラ北側に位置し、ヴァルポリチェッラとの境界の“カプリーノ ヴェロネーゼ”にワイナリーを構え、“アジェンダ アグリコーラ モンテ ソーヴォ”と“アンナベルタ”という2つの会社を立ち上げて、非常に多くのブランドを持っています。
モンテゾーヴォはヴァルポリチェッラエリア内で造られる“伝統的なワイン”に対し、ヴァルポリチェッラエリア外で造られる“ユニークなワイン”がアンナベルタです。この伝統と独自性の共存から生まれる数々のワインは、今や世界中のワイン好きを虜にしています。

〈2018ヴィンテージの作柄〉
「質・量ともに本当に良いヴィンテージで、特に白とロゼにとっては良い。
しかし、良いヴィンテージ=品質が高いわけではなく、難しいヴィンテージは自然に収量が制限されるが、良いヴィンテージは逆にしっかりとセレクションをしないと良い品質にはならない」と彼らは語ります。
ですので、2018年はたくさん実をつけたため、彼らのようにしっかりと葡萄をセレクションした生産者は非常に良いヴィンテージになりました。

<オーガニック認証>
2018年の初めから、ワイナリー近郊の60haの畑がオーガニック認証(ユーロリーフ)を取得しています。

<土壌について>
彼らのワインが生まれる畑の土壌の違いについて説明をしていただきました。

バルドリーノの土壌(写真左)
モレーンの堆積土壌で、氷河によって削り取られた石灰岩の丸石があり、水はけの良い痩せた土壌。標高200m ~900mの高低差があり、900mのところではソーヴィニヨンブランを栽培。またバルドリーノでも高地では、マール石灰岩が見られる。

ヴァルポリチェッラの土壌(標高の高いエリア) (写真中央)
マール石灰岩の堆積土壌で白い石が多く見られる。

ルガーナの土壌(写真右)
25haの畑を所有。このエリアは大きな石がなく、砂の比率が多い堆積土。

「これら土壌タイプの違いが、ワインの味わいの大きな要因となっている」と話してくれました。

<セラーの設備について>
ステンレスタンク
様々なサイズの異なるステンレスタンクを使用しています。なかでも小型のステンレスタンク(写真左-上)を多く使用することは、「自分達の理想の味わいにブレンドできる選択肢がたくさんあるということ」と話してくれました。
またこの小型のものは、全てオフィスで温度管理をすることができ、最新の情報が一目でわかるようになっています。



○樽は3種類使用 
①バリック ②トノー(BOUTES社製)(写真右-上) ③ティーニ(写真右-下) 
焼き加減はライト〜ミディアムローストであまり焼き過ぎず、樽の個性だけにならないようにしています。

○ティーニ(大樽)150hLについて:昔はこの樽に葡萄を入れ、足踏みし、発酵を促すために使われていた。アンナベルタでは1つの樽でも、様々なエリア(フランス)の樽材を組み合わせて造られています。

○樽熟成について:アマローネ…基本的にバリック IGT・ヴァルポリチェッラスペリオーレ…大樽+トノー
このようにワインによって使用する樽を分けています。


熟成庫
樽熟庫には適度な湿度が必要で、通常カビなどが生じやすいが、徹底的に綺麗にすることでそれを防いでおり、また空気交換もしっかりとすることで、常にクリーンな環境を保っています。
熟成庫内は13~14℃に保たれており、夏場でも18℃を越えることがないとのことです。「この18℃という温度は、マロラクティック発酵をゆっくりと進行させ、それはワインにとってとても良いこと。」


湿度コントロールできる壁
セラー内を適当な湿度(75〜78%)に保つために、湿度が低くなるとセンサーがついており、自動で壁に水がつたう最新のシステムを導入しています。


ボトリングライン
空瓶に異物が混入していないかをカメラでスキャンできるシステムや、ラベルやキャップシールを検品することができるLogilookという検品マシンを導入するなど、ボトリングラインも見事なものです。また毎日の洗浄や殺菌に使う、スチームや熱湯は、葡萄の枝を燃やすことでエネルギーを生みだし、ワイナリーとしてサステイナブルな動きを心掛けています。
ストック倉庫
ボトリングラインの真下にあたる場所にある製品をストックする倉庫です。ボトリング済みの製品を、エレベーター(写真右)で運んでいるおり、非常に考えられた設計をしております。
こちらも温度、湿度は管理されており、
温度は18℃以上にならず、湿度は60%にコントロールされています。
<ワインショップ>
こちらはワイナリー内にあるショップです。アンナベルタファンには垂涎のスペースで、エノマティックも置いてあり試飲もできるようです。普段目にすることができないようなマグナムボトル等もあり必見です。

ジャイロ ビアンコ (ヴィッラ アンナベルタ)(商品CD:I-590)
ジャイロとは、ラテン語で「アンフォラ」のこと。ローマ人がワインを入れていた容器が「アンフォラ」で、ローマ人の業績への敬意を表しています。レモンやライム等の柑橘の香りに、程よい苦味と爽やかな余韻があり、まさにこれからの時期にもぴったりです。

カナヤ ロッソ (ヴィッラ アンナベルタ)(商品CD:I-572)
アンナベルタの代名詞とも言える一本。「カナヤ」とは、ヴェネトの方言で『きつねのようにずるがしこいさま』を意味します。「I.G.P.であるにも関わらず、リッチな風味とボリュームがあって、まるでアマローネみたいなワインだ!」というところから名付けられており、なんと醸造のプロセスはアマローネと同様にも関わらず、価格はかなりお値打ちとなっています。スパイシーで少し野性的、まろやかなアタック、タンニンはしっかりとして、アフターの酸がエレガントです。是非食事と共に楽しみたいワインです。

アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ(モンテ ゾーヴォ)(商品CD:I-804)
厳選した自家葡萄のみで造るこだわりのアマローネ。カナヤ等よりも、より力強く複雑な味わいを堪能できます。
熟したプラムやブラックベリーのアロマにスパイス、バニラ、リコリス、チョコレートを思わせる要素が混ざっています。口当たりは非常にフルーティで、よくこなれたタンニンが感じられます。力強く複雑腕はありますが、非常にバランスの良い味わいです。

ワイナリーに到着する前から、このエリアの他の生産者とは一線を画す大きくて綺麗な建物で、 コッティーニさんの“完璧主義”はワイナリーの佇まい、目の前に広がる畑の様子からも伝わってきましたが、ワイナリー内の正直圧巻でした。最新の設備に、まさに完璧と言えるクレンリネス、ワイナリーの造りも素敵ですが、細部にまでこだわり、ここまでこだわるのかというのを一番感じました。しかし、その完璧な部分だけがここの魅力ありません。それは “完璧主義”でありながら、ワインを語る顔には“情熱”があり、それでいてすごく“お茶目”な部分もあるのがコッティーニさんの人柄で、そうしたバランスを持ち合わせた性格が、急成長を遂げるワイナリーの土台になっているのだと感じました。もちろんワインはどれもレベルが高く、価格以上に納得できるパフォーマンスがあります。
既にアンナベルタのワインをご存知の方も、これからの方にも是非、伝統のあるヴァルポリチェッラのエリアで、常に革新的なワイン造りを行う彼らのワインをお楽しみいただければと思います。

営業3課 星野 諒

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