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太陽ように陽気な兄弟が鼓舞し合う、そんな温かい人柄を感じるワイン “フォン サラド &ドメーヌ ビュルル”(営業1課 山田航)

ボルドー、ベルジュラック地方の訪問を終えたのち、一同は南フランスのコート・デュ・ローヌへと向かいました。ジゴンダスとヴァケラスの境界にそれぞれドメーヌを置く、ビュルル兄弟の元へ向かいました。「Bonjour, monsieur Inaba!!」と訪問を心待ちにしていたかのように、毎年大きな声を上げ出迎えてくれ、歓迎するといわんばかりの力強い握手を交わしました。兄弟であること、ドメーヌ同士が近いこともあって、毎年2つのドメーヌのワインを一緒に試飲をしています。そうすることで彼ら自身が各々の意見を出し、また真剣にテイスティングを行う我々の反応を、自信たっぷりな反面、どことなく漂う緊張感が味わえる場面であります(※写真左から、ダミアン、クレール、ベルナール、フローラン)。

(写真左):ビュルル所有のプラン ド デューの畑。細かな砂利が多い土壌。平地であり、周りに風を遮るもの建物もないため、ミストラルの強さも身をもって体験しました。   (写真右):ビュルル所有のサブレの畑。プラン ド デューから車で5分ほど北のエリア。砂利は少なく、乾いた粘土質のため、灌漑設備が完備されていました。

●とても近い距離だからこそ、造り手の個性がより反映される
お互いのドメーヌは、車で3分!葡萄畑を眺めている時間だけでも辿りつける距離にあります。拠点はフォン・サラドがヴァケラス村、ビュルルがジゴンダス村と異なりますが、村同士の境界ということあり、ワインにもそれぞれの個性が反映されています。ともにドメーヌ周辺にも畑を持っており、さらにすべて目が行き届く範囲で栽培を行っています。彼ら兄弟が所有している畑は、偉大な父であるエドモンが、将来自分の子供達のためにと遺した場所もあれば、可能性が秘められた場所を注目される前に所有してきたことで、今日の息子たちへと受け継がれています。所有する畑は、セラーから畑までの移動距離はとても近く、何か問題があった場合にもすぐに対処できることや、兄弟で助け合っている状況がうかがえました。

●2018ヴィンテージについて
とても素晴らしい年。5月から6月は毎日のように雨が降り、畑に出向くこともできませんでした。ベト病の被害(グルナッシュが20%被害)もありました。7月、8月は大変乾燥しましたが、春先に蓄えた土中の水分で賄うことが出来ました。収穫前に少し雨が降りましたが、9月に再び晴れたことで、大変理想的な収穫を迎えられることができました。フルーティな性格というよりも、骨格のしっかりとしたと年です。2018年は長熟の可能性を秘めているとも語っており、リリースが待ち遠しいです。


●命運を分けた“必要なケア”
素晴らしい年と語る彼らですが、そこに至るには途轍もない苦労がありました。5-6月には多くの雨量があり、ベト病の繁殖を防ぐため、休みを返上して畑に多くの時間を費やしました。このエリアは粘土質の土壌が多く、雨が降ると足場がぬかるんでしまい、病害対策の薬を施すトラクターも入れなくなるそうです。しかし、彼らの畑はカバークロップ(畝と畝の間の草)を生やしていたことで、機械がスムーズに入ることが可能でありました。またオーガニック栽培であると、雨が降り続くとその薬も流れ落ちてしまうことから、葡萄を守れなかった生産者も少なくない(中には収穫がゼロ)と語っていました。


●2人のワインを更に美味しくする“究極のマリアージュ”
さて、近年ワインというワードを検索するとよく耳にするワードがあります。それが“マリアージュ”。フランス語で結婚や合わせるといった意味合いがありますが、実は彼らのワインを愉しむのに最高の食材が身近に存在しています。それが“ソシソン”(サラミ)です。ここ数年、輸入食材を扱う専門店も増えたことで、より一層簡単に手に入れられる存在となりました。彼らも分かっているため、テイスティングの際に必ずといって用意してくれているのですが、あまりの美味しさにワインが進んでしまいます。ワインは難しい・・・この言葉は通用しなくなるかもしれません。
では、ここからは互いのドメーヌの注目ワインをご紹介させていただきます。

●フォン・サラド注目ワイン!年に一度しか入手できない南仏の“香る白”、こだわり続ける“エゴイスト”


フォン・サラドからは、年に一度しか入手ができない白ワイン「ル ブラン ヴィオニエ」です。コート・デュ・ローヌといえば赤ワインを想像する方が多いと思いますが、素晴らしい白ワインも生み出されています。ル ブランは、ヴィオニエ100%使用しており、香りの華やかさと少しリッチなテイストを味わえます。
ル ブラン ヴィオニエ(商品CD:FB384)
一方注目の赤ワインは、“エゴイスト”と名付けたキュヴェ。現在フォン・サラドでは娘のクレールも携わっていますが、このワインだけはベルナールしか触ることのできないと語るほどのこだわり。父エドモンが彼に託した区画からは、親子協演ともいえるワインが造り出されています。
プラン ド デュー キュヴェ エゴイスト(商品CD:FB522)
●ビュルル家注目ワイン!限定的なエリアのみで造り上げた“サブレ”、末っ子の挑戦“キュヴェ・ダミアン”
ビュルルからは、本年初めてリリースとなった「コート デュ ローヌ ヴィラージュ サブレ」。これまでコート・デュ・ローヌ ルージュ(F-384)にブレンドしていた、ACヴィラージュ サブレの葡萄を単一で仕込むことになりました。他のエリアに比べ、砂質土壌由来のほんのり柔らかい口当たりが特徴的。味わいに甘さがあって、華やかなスタイルで、思わず食が進む一本です。
もう一本は、「ヴァケラス キュヴェ ダミアン」。実は毎年1樽分しか生産されない、とても希少で幻の青いヴァケラス。冬にビーフシチュー、ラム肉など。お肉と合わせてもらえたら、最高のマリアージュを体験できること間違いない逸品です。残り120本、お早めにお願いします!

コート デュ ローヌ ルージュ ヴィラージュ サブレ(商品CD:FC233)
ヴァケラス フュ ド シェーヌ キュヴェ ダミアン(商品CD:FB320)

あっという間に滞在時間が過ぎてしまうほど、マシンガントークを続ける4人。自分たち自身の状況を語る一方、日本の市場について話す際には真剣な眼差しで話を聞きいるといったように、フォン・サラドとビュルル家、また当社との信頼関係を改めて感じる場面でありました。中盤でも書かせていただきましたが、彼らのワインは肩肘張らずに“気軽に楽しむ”ことができる、またそれを愉しんだ方々から思わず笑みがこぼれるような、そんな人柄が伝わるワインだと思います。父エドモンの頃から数えると、約30年の取引となります。当社の扱うローヌワインのルーツでもあり、知っていただきたい生産者の一人です。注目キュヴェはもちろんのこと、是非とも彼らのワインを手に取っていただきたいと思います。

営業2課 山田 航

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2019年11月

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