ワインに関する情報をタイムリーにお届けします
2010年3月 4日 08:48 Category 稲葉通信
スペイン北中部に位置するナバラ州。あの有名な文豪ヘミングウェイも愛し、牛追い祭りで有名なナバラの州都パンプローナから南へ約55km、車で約40分、ファルセスという町の郊外にイヌリエータのボデガはあります。
ボデガに到着すると、オーナーのひとりであるアントニオ氏(左)と
輸出マネージャーのホセ氏(右)が私たちを迎えてくれました。
畑がある丘からの景観。中央に見える建物がイヌリエータのボデガです。
ナバラ州はピレネーからの風の影響が強く、風力発電が盛んな地域です。
あちらこちらに風力発電機を見ることが出来ます。しかも巨大なものばかり。
なんとナバラ州では電力の67%は風力発電で補っているそうです。
写真はソービニヨン・ブランの畑。「ここまで葡萄木が成長するんだ。」とホセ氏。
だからアントニオ氏も、「この土地でのソービニヨン・ブランの適正はファンタスティックだ。」と自信満々です。ナバラの白ワインと言えば、シャルドネやビウラといった品種から造られるものが一般的で市場にも多く出ています。隣接するリオハも同じです。そんな中でもソービニヨン・ブランの栽培は非常に難しいと言われているので、なんと、"ナバラでソービニヨン・ブランを造っているのはイヌリエータだけ"なのです。
醸造家のケパ氏。面白いことに、彼自身はアルコールに弱いので量は飲めないそうです。故に、「自分がたくさん飲めないので、誰もが美味しく感じるワイン造りを常に心掛けている。」と彼は言います。「今日のワインは理屈で飲むワインが多い。でも、自分が目指しているのは"飲んで楽しいワイン" 、誰もが楽しめる"喜びのワイン造り"としていきたい。」と語ってくれました。穏やかで控えめ、決して人を圧倒するような性格ではありませんが、ワインに対しての確かなイメージと信念をもつ熱い人でした。イヌリエータでは、ケパ氏が好きなスタイルのワインを造りだすと、社員全員でそれを試し、商品化するかを決めるそうです。
視察の後はボデガで食事を振舞っていただきました。
写真はナバラ特産の赤ピーマンを使った料理。2010年3月 1日 14:11 Category 今月のおすすめワイン
2010年2月 5日 13:14 Category 稲葉通信
今回の訪問を通じて、非常に感情豊かで情熱的なマルコさんの人間性に惹かれました。2時間遅れて着いたのに、「よくきてくれたね!」と歓迎していただき、イタリア最大のワイン展示会「ヴィニタリー」の直前であったにもかかわらず、細かいところまで真剣に説明してくださいました。特に印象的だったのがその表情。カメラを向けてポーズを取っている時の写真と地下セラーで説明している時の表情が別人のように違っており、ワインに対して怖いくらい真剣な眼差しで取り組んでいるのがとてもよく分かりました。
ちなみにこの写真を撮るのに約30枚撮影。この表情=彼がワインを熱く語る雰囲気を伝えたい一心で、ボディアクションが激しい中、無我夢中でシャッターを押していました。セラーを出ればワインを買いに来ていた地元のお客さんにも非常に明るく接し、陽気なマルコさんに戻っており、非常に人間味のある生産者という印象でした。
"コッリ フィオレンティーニ"と言う名前のとおり、古都フィレンツェのすぐ近くで、背景の丘の向こう約8キロ先にはフィレンツェの町が広がっています。「ここは政治的な理由でキャンティ クラッシコから外れたエリアで、土壌も似ており、造り手次第でキャンティ クラッシコを越えるワインを生産出来る。」とマルコさんもおっしゃっていました。赤い線がキャンティ クラッシコとの境になります。上部がコッリ フィオレンティーニ。不自然にくぼんでいるのがわかります。
先ほどまじめな表情の写真をご紹介いたしましたが、こちらが本来のマルコさんです。とても同じ人とは思えません。愛妻家でもあり、カメラを向けると茶目っ気たっぷりでポーズをとってくださいました。奥様が彼の人柄に惚れたのは、この笑顔があったからかもしれません。
彼がこだわっているもの : コロリーノ種
《テイスティングコメント》2010年2月 1日 09:45 Category 今月のおすすめワイン
2010年1月25日 15:42 Category レストラン紹介
今回のご紹介は、国内で最も競争が激しい繁華街のひとつ、新宿三丁目で創業30年以上の歴史と風格を誇る居酒屋「池林房」(チリンボウ)です。
写真にありますとおり、どのお店も木材をふんだんに用いた暖かい雰囲気のある造りで、その中でも「池林房」は屋台をイメージした珍しい内装で、レトロな装飾品がまさに昭和初期を連想させます。そして新鮮なお刺身をはじめジャンルにとらわれない幅広い料理と、またそれにバッチリ合うお酒。居酒屋としては驚くほどワインが充実し、もちろん日本酒、焼酎も豊富に取り揃えています。
実は12月のDMでご紹介した、ワインと料理とのマリアージュ企画で登場した「ジラルダンのブルゴーニュブランと脂ののったサンマのなめろう」はこちらのお店でいただいたものです。脂ののった旬なサンマを用いた濃厚ななめろうが、これまた凝縮感があり、まるでプチムルソーのようなジラルダンのブルゴーニュブランにぴったりでした。詳しくはこちらのレポート4頁をご参照ください。
そしてこのお店の特色として、常連の方に劇団の方や出版関連の方が多いことがあげられ、その告知に使われるようなポスターが店内に所せましと貼られています。実際に私が先日お邪魔した時にも、オーナーの古くからの御友人である有名な小説家の方が来店されていて、私の兄が学生時代からその方の大ファンであることをお話しすると、なんと直筆サイン入りのハードカバーをくださいました!!大・大サプライズでした!!この場をかりて重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました!!
古きよき昭和時代を感じさせるレトロな雰囲気。美味しいお料理とお酒の数々。そしてそんな隠れ家を愛し、夜な夜な集う文化人の面々。ここには「居酒屋」というよりも「酒場」「盛り場」という言葉が似合うような、ノスタルジックで個性的な大人の空間があります。新宿三丁目にお越しの際はぜひお立ち寄り下さいませ!!2010年1月15日 08:45 Category 稲葉通信
写真でお分かりいただけるように、「AB(アグリカルチャー・ビオロジック)」という認証を得ています。
実は今回、フランス訪問の前に立ち寄ったドイツ・モーゼル地域のワイングート・ヴィリ・シェーファーで、たまたまサンタ・デュックの話になり、彼がサンタ・デュックのワインをよく飲むことを知ったのです。そこで思いついたのがシェーファーのワインをイヴ・グラにプレゼントするというサプライズです。
一年を通して、一本一本の樹の状態を常時把握し、一滴一滴のワインを宝石のように大切に扱い、どのように葡萄が深みのある状態で熟成していくかをとても大事にするシェーファーにとって、サンタ・デュックの造るジゴンダス・オート・ギャリーグは、ただ表面上完熟しただけではない、葡萄自体に深みを感じる、尊敬できるワインとのことでした。国を超えた、第一線で活躍するプロ同士の高い次元のつながりに、ただただ感銘を受けるばかりでした。
随分長いこと話をしていたため、すっかり日も暮れて、イヴ・グラと食事に行くことになりました。彼は一つ星レストランのシェフと「BISTRO du'O」というレストランを共同経営しているので、てっきりそこに行くのかと思いきや、着いたのはジゴンダスからすこし離れたロエックス(ROIAX)という場所にある、「LE GRAND PRE」というレストラン。彼のレストランに行けなかったことは残念でしたが、料理もおいしく、細部にこだわりのある、雰囲気のよいレストランでした。
この巨大なグラス、なんだか分かります??
なんと、デキャンタです!2010年1月14日 09:27 Category 稲葉通信
イヴ・グラ:「この樹、知ってるかい?」
そのため、訪問中は、笑いが絶えません。このように人間味溢れるイヴ・グラを見ていて、無邪気だからこそ、よいワインが造れるのだと感じるようになりました。
「子供のようにほしいものを素直に求める心の持ち主」
始めに試飲した2008年産のエリタージュを飲んだ瞬間、スタッフ皆が、噛み締めるように「うまいなぁ」の一言。ローヌで様々な生産者を訪問していく中、2007年は骨格やボリュームのある逞しい年で、それに比べると全般的に2008年は逞しさよりエレガントさが勝った年と感じましたが、2008年のエリタージュは2007年とまったく引けをとらない力強さと絶妙なバランス、さらにおいしくなっているように思いました。そのことをイヴ・グラに伝えると、「稲葉に相当な量のエリタージュを造っているので、サンタ・デュックの味が下がったなんて言われたくない。造るのには毎年すごくプレッシャーを感じているよ!」と珍しく真顔で語ってくれました。
具体的には、どのようなに品質を保っているのでしょうか?
ブショネにならないコルクを使用。
採算度外視で、最高級のジゴンダスと同じヘビーボトルを使用。2009年12月29日 09:41 Category 今月のおすすめワイン
2009年12月 7日 10:09 Category レストラン紹介
このお店の最大の特徴は、老若男女問わず誰でも気軽に立ち寄れるところにあります。ちなみに私は友達と訪れ、デートで使い、両親と親戚で忘年会を行い、代々木公園で散歩をした帰りにカフェに立ち寄り、と様々なシチュエーションでこのお店を使わせていただいています。アットホームながら必要以上に干渉せず、程よくほって置いてくれる、その距離感がよいのだと思います。
そして何より充実したBy the Glassが魅力的です。世界各国のワインを常時8種類近く楽しめ、いいものがあればすぐに取り入れるため、その時その時でワインが変り、飽きることはありません。
このお店の楽しみ方のひとつに、ワインを選んでから料理を造ってもらうこと出来る、ということがあります。ソムリエの資格を持つ山下さん。頼もしいアドバイザーです。
今回は、まずイタリア ファルネーゼの花形ワイン「ドン カミッロ」を注文。メインに何を頼むか迷って、思わず「オーダー!このワインに合うメイン!」とビストロ スマップのようにオーダーしたところ出てきたお料理は、「ミートパイ イチゴと赤ワインソース」。ミートパイの力強い肉の味わいとソースの甘酸っぱさが絶妙で、さらにドン カミッロの力強い味わいと甘さを感じる果実味に見事にマッチ!!
お食事の最後に必ずオーダーして欲しいのが、自家製レモンチェッロです。運がよければ「スダチチェッロ」があることも。気が遠くなるほど多くのレモンの皮を1個ずつ丁寧に仕込み、爽やかな酸味とほろ苦さ、やさしい甘さを持つ、手間隙かかったレモンチェッロは、ちびちび味わいながら飲んでいただきたい、私にとってはクロスブレッドキッチンで欠かしてはいけないオーダーのひとつになっています。パティシエが造った自家製スイーツと共に♪
2009年12月 1日 17:21 Category 今月のおすすめワイン
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