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ブルゴーニュのワイン農家の象徴ともいえる家族経営の造り手/フランソワ コンフュロン ジャンドル (営業1課 大橋 中)

「今のブルゴーニュの価格は異常である。」と誰もが思うところだと思います。
そんな中で、適正なプライスで真面目に造っている生産者が “フランソワ コンフュロン ジャンドル”です。

私達は、ブルゴーニュの象徴というべき「コート・ドール(Cote-d’Or)黄金の丘」を見ながら、ヴォーヌ ロマネ村に向かいました。予定より少し早く着き、時間が出来たため、グラン クリュ街道を車で通りましたが、昨日まで滞在していたコート デュ ローヌやここに着くまでに通過してきたブルゴーニュの街とは明らかに違い、お金持ちが住んでいる街という印象を受けました。その時に感じたのは、「コート ドール(Cote-d’Or)」の黄金の意味は、今や「GOLDお金の丘」に感じてしまったのであります。実際に、ヴァンサン ジラルダンの輸出マネージャーであるマルコさん曰く、コート ド ニュイにはポルシェが多いと言います。

そんな中で今回訪問した、フランソワ コンフュロン ジャンドルは、家族経営をしている小さな生産者です。

訪問をした日は、丁度、ボトリングの日。現在のオーナーで醸造家でもあるフランソワさんは、相変わらず忙しくされていました。私が前回訪問したのは16年前でしたが、その頃と全く変わらず農夫でいてくれたことはとても嬉しく思いました。コンフュロン家では、月の満ち欠けに従ってボトリングを行なっていますが、月の満ち欠けで行うとタンニンが甘くなるとのことです。
※ 因みに、私達が訪問した5月中旬は、多くの生産者がボトリングをしていました。

写真は彼の手です。
とても大きく、そして厚い手は、まさしくワイン農家の象徴です。


そんな訳で、今回は、いつも案内してくださるフランソワさんではなく、妻クロディーヌさんと息子のエドワールさんに案内をしていただきました。


先ずは、2017年ヴィンテージについて教えて下さい。
「2017年4月末に寒波の被害を受けた。各村の標高が低いエリアが特に大きく、これにより収穫量は全体の10~15%減が見込まれる。グラン クリュやプルミエ クリュには藁を燃やして、 霜で葡萄の 樹が凍らないように守ったんだよ。」とエドワールさん。
一同、シャブリではないんだから、藁を燃やすって、どれだけのことなのかを想像し、絶句しながら話を聞く私達。(この数日後、シャブリを訪問しましたが、私達の想像以上の被害となっていました。)


私達の深刻な表情を見ていたお母さんが、「写真もっと見て!全部この子がとっているのだから。」様々な写真を見せてくれました。
息子のエドワールさんが加わってから、facebook とウェブサイトを更新し、畑の様子は2 つのツールで随時チェックが可能になりました。それぞれ の区画を Web からも確認できます。
私達が「綺麗な写真だね。」とほめると、「全部iPhoneで撮っているよ。」自慢気に答えるエドワールさん。それを聞いた母は、笑いながら「ワイン造りより、写真を撮る方が上手いんじゃない?」と心に突き刺さる一言。冗談でその場を和ませてくれる、とてもチャーミングなクロディーヌさんでした。ここで感じたのは、 フォン サラドの娘クレールさんもそうでしたが、次世代の情報発信のツールはSNSやウェブサイトがメインになっていくということです。


2015年ヴィンテージから全体の25%を全房醗酵させることにした。
そうする事で、甘いタンニンが得られる。

「2015年からはACブルゴーニュ以外の全てのワインは一部、全房発酵にした。ヴィンテージにより異なるが、全体の25%以下と決めている。それ以上にすると、梗のグリーンなトーンが強くなる。一部、全房発酵を行うと、2パターンの発酵がおこる。梗がついていると、実が潰れない為、果皮内で発酵が起こる。もうひとつは除梗破砕した状態の葡萄での発酵。この2つがあることで、複雑さと甘みがより抽出でき、甘いタンニンのワインとなる。」とエドワールさん。
つまり、25%を上限に全房発酵を行なっているということは、全房発酵派と除梗派の中間を意味し、良いところ取りをしているということでしょう。除梗の上限を設けていることで、長期熟成を望んでいないと思われます。理由はレストランでも熟成を待たずに楽しめるワインが提供されているからです。シャブリのドロワンさんも「レストランで熟成はさせていない。」と言っていました。飲み頃になるまで、在庫として持っていられないのでしょう。日本でもそうですね。当社では、一部のワインは飲み頃になって出荷をしています。これは、自社倉庫を持つ当社ならではの強みです。


グラン クリュ、プルミエ クリュのそれぞれの楽しみ方

奥様のクロディーヌさんから「日本ではどんな料理と合わせているの?」と質問があったので、逆に 合わせ方を聞いてみました。
●ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ ヴォーモン
赤身の肉や、ジビエ。ワイン自体に集約があるので、味の力強い料理がいい。チーズとは合わせない(笑)
●ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ レ ショーム
チキンなど白身の肉にソースをかけて。繊細なスタイルなので、優しい味わいの料理と。
●エシェゾー
ワインだけで楽しんで欲しい。このワインに料理は合わせられないよ(笑)

繰り返しになりますが、16年前でしたが、その頃と全く変わらず農夫でいてくれたことは本当に嬉しく思いました。そしてワインですが、収穫が大幅に減ってしまいましたが、2015年の試飲はどれもたくましく、流石の一言でありました。

取り扱いワインはこちら

・フルゴーニュ ルージュ  品番: FB779
葡萄はヴォーヌ ロマネ村からです。贅沢ですね。

・ジュヴレ シャンベルタン 品番: FB780
・ニュイ サン ジョルジュ 品番: FA326
極少量ですが、ヴォーヌ ロマネ村以外でも生産しています。

・ヴォーヌ ロマネ  品番: F923
やはりコンフュロン家はヴォーヌ ロマネがスペシャリテ。ボリュームと酸のバランスが絶妙です。

・ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ レ ショーム  品番:FB781
エドワール:「ドメーヌのすぐ横の畑。ラ・ターシュが目の前にあり、コンフュロン家で一番高樹齢の葡萄がある畑。100年に近い樹齢の葡萄樹もあります。 全体で 1,500 本のみ生産される。全ての顧客に行き渡るワインでない。3~6 社のみとなる。 御社とは20 年以上のお付き合いなので、少量であるが毎年お渡ししたい。」毎年4ケースしか入手できない貴重なワインです。

・ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ レ ボーモン  品番:FB950
エシェゾーに隣接した畑。ボーモンにある2つの区画から造られたワイン。面積が小さい区画には60~65年の葡萄樹が、大きな区画には平均20年樹齢の若い葡萄樹。レ ショームよりも力強く、余韻が長く続く。こちらも毎年2ケースしか入手できない貴重なワインです。

・エシェゾー   品番: F983
2 区画の葡萄を使用。“レ トゥル”(55 年樹齢)と、“レ ルージュ  デュバ”(100 年樹齢のものもある)。
エドワール:「熟成するにつれ味わいが変化する。4~5 年は赤い果実味がよく表れていて、更に 5~10 年経つと果実味を残しな がら、熟成し、なめし皮の要素が出て複雑な味わいになる。飲み頃は、茎を残しても25%にしているので飲み頃は早い。5年後は果実味が十分残っているが、15年経つと果実味を残しながら発展した味わいになる。」

営業1課 大橋 中

2017年3月

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