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テッレ デル バローロ 来日セミナー④

さて、これからいくつかのワインをお試しいただきます。その時に、先程申し上げました「感覚の輪」ということを意識してみてください。何の要素が感じられ、またそれらの要素がバランス良く輪の中に納まっていることを確かめてみてください。

・I-861 バルベーラ ダルバ スペリオーレ 2015
<ダニエーレ ポンツォのコメント>
2015年ヴィンテージはバルベーラにとって最高の年でした。とても暑い年でしたので、完璧な成熟が得られたのです。このバルベーラは、バルベーラの果皮からとった酵母を使って発酵させました。4ヶ月フランス産のトノー樽で熟成させています。さて、どのような要素が感じられるでしょうか。まず、たくさんのフルーツのニュアンスが感じられます。そして甘いスパイス。酸の豊かさがあり、若々しさがあります。柔らく、まろやかです。

・I-828 バルベーラ ダルバ ヴァルディセーラ アルナルドリヴェラ 2015
<ダニエーレ ポンツォのコメント>
次のワインは品種とヴィンテージは同じですが、畑が全く異なります。バローロ生産エリア内の最高品質のバルベーラを使っており、畑はより地質年代が古く、樹齢もとても古いです。樹齢は、1946年から1948年に植樹した樹(67~69年樹齢)や、1991年から1998年に植樹した樹(17~24年樹齢)の葡萄を使っています。
醸造でも違いがあります。このワインは、発酵を始める前に12~14度で低温マセラシオンさせます。これをすることによって、より高い香りや濃く輝きのある色味を引き出すことができます。2つを比べると、ヴァルディセーラの方が若々しく、輝きのある色をしています。スパイスの要素を感じられ、果実の柔らかさがあり、大変のみ心地の良いワインです。


・I-435 バルバレスコ リゼルヴァ 2012
<ダニエーレ ポンツォのコメント>
次のワインから、葡萄品種がネッビオーロになります。2012VTは涼しい年でした。7~8月は暑い日が続きましたが、雨がちょうどよいタイミングで降りました。そして9~10月は涼しくなり、ネッビオーロの成熟に良い影響を与えました。ネッビオーロにとっては良いヴィンテージと言えます。
発酵にはネッビオーロの果皮についた酵母を使っています。ネイヴェ、トレイゾの葡萄を使っており、土壌は粘土石灰質です(バルバレスコの土壌は、基本的にサンタガタ フォッシーリ泥灰土かレクイオ層)。バローロと比較して地質年代が若い土壌です。香りが複雑なのが特徴です。エレガントで、タンニンとのバランスが良いワインです。

・I-270 バローロ 2012
バローロのいくつかのエリアの葡萄をブレンドするのが特徴です。使う畑はヴィンテージによって異なります。特に標高の高いエリアの畑はヴィンテージによって品質の差が大きいので、出来上がるワインも異なります。逆に標高が低いエリアの葡萄は安定しています。2012年ヴィンテージにはケラスコの葡萄も使っています。
発酵は16~20日間行います。これはバルバレスコよりも長い期間です。バローロもネッビオーロの果皮から採れた天然酵母を使っていますので、バローロエリアのテロワールを表現しています。
バランスと柔らかさに気を付けてブレンドしています。フレッシュ感があり、フローラルで、スパイスを感じます。丸みを帯びた味わいで飲みやすいです。


・I-853 バローロ モンヴィリエーロ 2012
<ダニエーレ ポンツォのコメント>
次はいよいよ「クリュ」のバローロです。このモンヴィリエーロはバローロのエリアで最も北に位置します。土壌はサンタガタ フォッシーリ泥灰土で、近くにタナロ川が流れている影響もあり、ミネラルが豊かです。ここでは3軒の農家の葡萄を使っています。
エレガントでデリケートなスタイルを目指して、発酵温度を低くし(20-28℃)、発酵期間を短めにしています。熟成はバローロ(I270)よりも長く32ヶ月です。フレンチオークのトノー樽を使っていますが、その内20%が新樽です。
バローロ(I270)よりもフレッシュです。スミレやバラのニュアンスの他にも、白コショウのニュアンスがよく出ているのはこのエリアの特徴と言えます。タンニンがとてもデリケート、骨格がしっかりとしすぎず飲みやすい味わいです。比較的に若いうちからでも楽しめるタイプです。


・I-391 バローロ リゼルヴァ 2009
<ダニエーレ ポンツォのコメント>
2009VTは暑く、湿気の多い年でした。9-10月には通常の気温になりました。通常のバローロ(I270)と同じく、いくつかの村のブレンドとなりますが、より地質年代が古い土壌の葡萄です。一番の違いは酵母です。2009VTはまだ人口酵母を使っていたので、天然酵母ではありません。
しっかりとした香り。熟成感が感じられます。味わいはしっかりとしています。今飲んでもタンニンが感じられますが、いやな感じではありません。柔らかさもあります。


ご清聴ありがとうございました。

エノロゴ:ダニエーレ ポンツォ
セールス マネージャー:ロベルタ コスタ

2018年11月

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