プイイ フュイッセを見つめ直そう
コート ド ボーヌの村名ワインを越える素晴らしい味わい
ドメーヌ ラ スフランディーズ

「ブルゴーニュの提案をしてほしいんだけど」と依頼を受けた際、個人的には今までほとんど提案をしてこなかったプイイ フュイッセ。もちろんいいワインを造っているのは分かっていましたが、自信を持って勧める要素の足りないエリアでした。しかし、今回の視察を通して、
村名だけでブルゴーニュを扱う"くらいなら"、スフランディーズを紹介したい、絶対に味わいで満足してもらえる、と自信を持って紹介できる生産者です。

「自然に従がって、自然がもっているものを生かしたワインを造りたい。」
控えめで口下手な細身の当主ニコラ メランが話してくれました。以前より葡萄栽培には従事していましたが、すべて1986年より元詰めをするようになりました。所有する畑はプイイ フュイッセが5ha、マコン フュイッセが1haのわずか6haのみですが、21ヶ所に細かく区画が分かれています。対照的に奥さんはどしっと構えた恰幅のよい方です。かかあ天下と言うわけではなく、心優しいご主人をしっかり支えている印象を受けました。人間性も驚きで、静かながらも情熱的な言動や説明している激しい手の動きを見ていると、「こんなに控えめでおとなしい方がこんなに素晴らしいワインを・・・」という思いに駆られ、そのギャップが面白く感じました。
辛口の貴腐ワインを思わせるルヴルーテに一同感激!
試飲で特に印象を受けたのがプイイ フュイッセ ルヴルーテ。辛口のソーテルヌを思わせる凝縮感と香りは天下一品で、香りとコクはあっても、さわやかな酸とミネラル感のおかげで切れが良く重過ぎない、今までほとんど感じたことのない、感動ある味わいでした。
全てのワインに共通しているのは爽やかな酸とミネラル感。
その秘密はこれです。

畑からは化石がごろごろ。ついつい化石探しに熱中してしまいました。正直なところ、化石が出るのはシャブリだけだと思っていました・・・
若い樹は古い樹と同じように仕立てると、勢いがあるために芽が多くでて実をつけすぎてしまうため、それぞれ仕立て方を変えています。若い木は直線的に短く切った枝を、古い樹はアーチ状に枝を長く仕立てます。若い樹は8房、古い樹は12房がメランの決まりです。アーチ状に仕立てる古い樹は、表面積が大きくなるので、12房つけても、太陽と風をよりうけることが出来ます。風を受けて害虫被害を減らし、光合成によって栄養を取り込み、より凝縮度の高いワインを目指しています。

収穫以外の作業のほとんどを2人で行っているのも驚きです。各区画のテロワールをしっかりと理解しているからこそ、それぞれを別々に扱って個々の個性を尊重し、その特徴を生かしたブレンドをしています。良いものだけをブレンドに使うので、選ばれなかったものはネゴシアンに売ってしまいます。つまり、気に入ったワインだけスフランディーズのワインとしてボトリングされて、気に入らないワインはネゴシアンに売るので、スフランディーズとして売られるワインは全て彼らの最高のワインなのです。
(クロ マリの畑)

「2人でやっていると意見の食い違いで喧嘩にならないですか?」と言う質問に対し、笑いながら「だから担当の畑を分けてるよ」と話してくれました。クロ マリは奥さんの担当、その他点在する畑の多くはご主人が担当しています。醸造などはご主人、事務などは奥さんが担当しています。

表には出さない内に秘めた熱き闘志
1本1本に注ぎ込まれた愛情とこだわり
名前で満足するワインがいいですか?味わいで満足するワインがいいですか?
私は後者を選びます。美味しいワインを飲んだほうがハッピーになれますから。
少しトロっとするくらいの柑橘系果実の凝縮した果実味
F965 2007 プイイ フュイッセ クロ マリ ¥3,600
いぶしたような香り。かなりミネラル感が強調されている
F974 2007 プイイ フュイッセ V.V. ¥4,500
ソーテルヌのように凝縮した甘さがある香り。酸とミネラルの切れが良く重さ無し
FA272 2007 プイイ フュイッセ ルヴルーテ V.V. ¥4,800
Domaine la Soufrandise
場所:
http://soufrandise.ex-flash.com/?map
営業1課 白川善英