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2010年5月21日 16:27 Category 稲葉通信

シャブリの門を抜けて車で走ること約10分、シャブリの隣村、シシェ村にピク家のドメーヌはあります。実はピクのドメーヌを訪問する前に、シャブリの街でランチをしたのですが、そのレストランに無造作に置いてあるピクのシャブリが目に入りました。セラーを覗くと、5種のノーマルシャブリのひとつとして彼らのワインがセレクトされていました。そんな発見もあり、今回初めての訪問になる私にとっては、これまで以上にあふれる期待感の中で、彼らのドメーヌに向かいました。
写真左が栽培担当のパスカル(次男)、右が醸造担当のディディエ(長男)、中央は2人の父親ジルベールです。既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、このドメーヌは兄弟による小さな家族経営の生産者です。特級畑(グランクリュ)や有名な一級畑(プルミエクリュ)は所有しておりませんが、親子で切磋琢磨し、小さなドメーヌの評価を高めてきました。
清潔感あふれる醸造セラー。ピク家は一部を除いてステンレスタンクのみで仕上げます。その特徴は、とがっていない酸とピュアなミネラル、そして厚みのある果実味。「2008年ヴィンテージは、酸は多く、'07のミネラルと、'06のふくよかさをあわせた年。」とディディ。セラー手前の入口の壁に、数年前に当社から送った写真入のPOPが貼ってありました。真面目でおおらかなピク兄弟の人柄、それがワインにも表れて、クリーンでありながらどこか素朴で、とても丁寧に造られていることが伝わってきます。長年の畑での努力はもちろんのこと、天然酵母への切り替え、セラーの設備投資等も含め、すべてのことが関わり、彼らのワインの味わいがグレードアップしていることを感じずにはいられませんでした。
ピク家と当社との取引は既に20年以上になります。私自身は今回が初めての訪問でしたが、当社ではほぼ毎年このドメーヌを訪問します。いつもそうですが、まるで家族の一員のように私たちを迎えてくれました。最後の訪問がピク家でしたが、旅の終わりだからではなく、彼らとの距離の近さから、「ホッ」とできる訪問でした。家族のような付き合いとは、まさに当社とピク家のような関係をいうのだと実感しました。株式会社稲葉
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