2010年から新しく取引の始まったポルトガルへ!
まずはVDS(ヴィーニュス ドウロ スペリオル)への訪問です。
2001年にユネスコ世界遺産に認定されたアルト ドウロ ワイン生産地域。
日本で言う棚田や千枚田と似た段々畑を支える石壁の総延長は、数万kmに及ぶとも言われ、写真や画像などでその風光明媚な景観を認識していたつもりでしたが、実際にその場に立ってみると、さすが世界遺産!圧倒されること度々で、夕日を浴びたその景観には神々しさすら感じました。丁度、前日までの雨が上がり、訪問した日は晴天に恵まれたのも幸いしました。日頃の行いの賜物でしょうか?

オーナーである、ルイ マデイラ氏とジョアン マトス氏にお伺いした話ですが、1999年にVDSを立ち上げた当初は、周りから「無理だ」とか「馬鹿じゃないか」と言われていたそうです。

その理由として
① ポルトガルではその家系のみで経営するべきという風潮がある。
② VDSを立ち上げた当時は、みんな標高の低い場所に投資をしていたが、我々は標高の高い場所(粘板岩)に投資をした。
当時としては、周りの誰もが驚き「あいつらはクレイジーだ」と言うほど、ここでは異端なやり方だったそうですが、当時6万本だった生産量も現在では約90万本に順調に増えています。回りからの雑音に惑わされず、自分たちを信じた結果で、「我々は1歩ずつ成長してきた」と二人とも声を揃えます。
現在VDSのスタッフは16人。何人かのスタッフとお会いしましたが、みなさんとてもエネルギッシュで活気があり、スタッフ同士がまるでファミリーのように楽しく仕事をされていたのが、非常に印象的でした。しかし、その内容は非常に合理的です。畑とワイナリーに担当者を置き、またオーダーを出荷したりするセンターオペレーション倉庫はアクセスの良い工業地帯にあり、こちらも担当者を配置しています。小さな会社ですが、ドウロでスタッフ1人あたりのワインを売る比率が1番高いそうです。スタッフがそれぞれ高い意欲を持ち、合理的に生産することがVDSワインのコストパフォーマンスの高さの理由だと、納得させられます。

ここで、新・再入荷のご案内です。
昨年初入荷した際に、稲葉試飲会に出展した後には、一気に即完売してしまうほどでしたが、現在は2010年が入荷しております。
PA-1 2010 カステロ ダルバ ドウロ ブランコ ¥1,350など。
また、カステロ ダルバ ラインナップに新しいアイテムが加わりました!
PA-11 2009カステロ ダルバ ヴィーニャス ヴェーリャス
コデガ ド ラニーリョ ¥2,800
PA-12 2007 カステロ ダルバ ヴィーニャス ヴェーリャス
グランデ レセルバ ¥3,000
オーナーのマデイラ氏とマトス氏は、4つの農協のコンサルタントをしています。葡萄からワイン造りまで全ての行程が二人の指示に添って行なわれています。そのため彼らはその中の最高の品質のワインをVDSで買い取ることが許されています。またVDSは、キンタ ダ カサの所有権を持つアントニオ ロッシュ氏から畑を自由に使える契約を結び、キンタ ダ カサのワインを造っています。同様に100%VDS社の管理下にあるのが、キンタ ファフィデ、キンタ ド バンコ、キンタ ド コア、キンタ デ プパレスなどがありますが、VDSによって始めてキンタのブランド名でワインとして販売できるようになりました。このキンタの名前でボトリングして販売された限定量の残りのワインは、カステロ ダルバにブレンドされます。キンタと名乗るワインは、ドメーヌやアジェンダ アグリコーラ同様に、100%自社の葡萄を使い、醸造からボトリングまでの全行程がキンタで仕上げられたものに限られます。VDSは今後少しずつ、自社畑を増やすことを目指していて、現在はキンタ ダズ ペドラ エクリタ(白葡萄用)を所有しています。
余談ですが、PA-1 カステロ ダルバ ドウロ ブランコは、ポルトガルの全てのシェラトンホテルで使用されているそうです。
カステロ ダルバの新アイテムも是非お楽しみ下さい!
さらに新アイテム情報です。
キンタ ファフィデのラインナップが新しく加わりました。
PA-13 ファフィデ ドウロ ブランコ レセルヴァ ¥1,500
PA-14 ファフィデ ドウロ ティント ¥1,500
PA-15 ファフィデ ドウロ レセルヴァ ¥2,000
このキンタ ファフィデは、
キンタ ダ カサと共に、アントニオ ロッシュ氏が土地の所有権を維持していますが、100%VDSの管理下におかれています。
下記のワインは既に取扱いがあります:
PA-5 キンタ ダ カサ ドウロ ティント ¥2,100
PA-6 キンタ ダ カサ レゼルヴァ ドウロ ティント ¥2,700
ロッシュ氏は75歳ですが、ドウロ川沿いの高低差が激しく湾曲した細い道をご自身で運転されるのには、驚きと心配が尽きませんでした。ロッシュ氏は、VDSの全ての仕事、畑作業から醸造そしてラベルデザインにいたるまで、全面的な信頼と敬意を寄せています。また、VDSもロッシュ氏には非常に感謝していて、相互の信頼関係ががっちりと繋がっているのを感じられました。急斜面のキンタ ダ カサに比べ、やや平面のファフィデですが、標高は約450m~500mと高く、フレッシュでフルーティな風味を醸し出しています。

今回の訪問でとても印象に残った言葉です。
「どのワインも次の年には1%でも2%でもいいから品質が良くならなければいけない。」
「また、需要がたくさんあるからと言って品質を落としてまで量産するつもりはない。」
「【良いワイン】とは美味しいだけのワインではない。自分自身が最終的には消費者であるというスタンスから、「安くて」「美味しい」ワインであり、その金額に見合った品質のワインを造ることを常に考えている。」
固定概念に捉われることなく、自分たちの信念を貫く熱い男達!この熱い情熱を持った生産者の安くて美味しいワインを多くの方にご紹介できたら、きっと多くの人がハッピーになれるワインだと思わせてくれる訪問でした。
営業3課 牧野隆男