Category 海外のワイン雑誌・ガイドから
「ワインアドヴォケイト」を25年以上に渡り発行し、世界で最もワインの世界に影響力を持つロバート・パーカー・Jr.が選んだ、9カ国156ワイナリー、400種のワイン、2500本以上を紹介する、720ページの大型単行本。所有者や畑の面積、見学の可否、栽培品種などの情報を網羅。取り上げられたワインは、いずれも90点以上を付けたものばかりで、コメントも掲載されています。豊富な写真や美しいラベルも目を楽しませてくれます。河出書房新社から「ロバート・パーカーが選ぶ世界の極上ワイン」として、邦訳が出版されています。
掲載されている稲葉取り扱い生産者と掲載ワイン数は以下の通りです。各生産者の説明は、邦訳からの抜粋です。
フランス
レ・カイユー 14本
彼は常にシャトーヌフ=デュ=パプにおける、真摯な生産者のひとりであった。この控えめな 規模のワイナリーで、アンド
レ・ブリュネルは、1980年代後半以降力を増してきている。パワフルだがリッチで、エレガントな凝縮感のあるワインをつくっ
ている。
クロ・デュ・モン-オリヴェ 12本
クロ・デュ・モン=オリヴェはまさしく最上のシャトーヌフ=デュ=パプのひとつである。彼らは申し分なくリッチで、古いスタイル
のシャトーヌフ=デュ=パプを25ヘクタールの畑の古樹(平均樹齢は60年)からつくっている。それとは別に、7.7ヘクタールの
コート・デュ・ローヌ(ボレーヌの近く)もサボン兄弟によってつくられている。
ドメーヌ・ド・ラ・モルドレ 12本
リラックに位置するこの格別な54.6ヘクタールのワイナリーは、1990年代半ばから壮観なワインとなった、並外れたシャトー
ヌフ=デュ=パプで最もよく知られている。さらに、アペラシオン最上のリラックも生産している。これはすべて、背が高くハン
サムなクリストフ・ドゥロルムの功績である。彼は南ローヌで最も献身的なテロワール至上主義者であり、有機農法の信奉
者である。彼の畑は非のうちどころがないほど手入れされ、この地域で最も優れた白ワイン生産者のひとつである。
ドメーヌ・サンタ・デュック 10本
ドメーヌ・サンタ・デュックは、10年ちょっとの間にジゴンダスで最も品質の高いワイナリーとして頭角を現した。これはイヴ・
グラの功績によるところが大きい。(中略)サンタ・デュックはジゴンダスの重要なワイナリーとなったばかりでなく、高品質
のコート・デュ・ローヌとヴァカレーズの、注目に値する生産者となった。一家の所有する6.9ヘクタールのブドウ園は、ヴァ
ケラス、セグーレ、ロエにちらばっている。
ドイツ
ワイングート・フリッツ・ハーク 5本
ブラウネベルグ・ユッフェルの斜面は、その秀逸な微気候と深いスレート土壌によって、モーゼル地域で最も強烈で構造
のしっかりしたリースリングを生み出している。現在の所有者であるヴィルヘルム・ハーグは、自分の所有畑の微気候に最
も適合したクローンを厳しく選別している。セラーでの作業には、何人かの仲間がいる。彼のワインは非常に還元的な方法
で生産され、見た目は淡く、口に含むとぴったりとバランスがとれている。スイカズラ、リンゴ、洋ナシといった果実の趣に、
柑橘類や、ブラウネベルガーの、スレートが主体となった土壌を反映したミネラル感が加わっている。フリッツ・ハーグの
ワインは、十分に成長するのに数年はかかる。実際、ここのワインは若いうちは査定するのがかなり難しいが、常に偉大な
熟成の可能性を持っている。彼のエレガントで上品なリースリングは、モーゼル地域が生み出す最高のワインの印象的な
例である。
ワイングート・エゴン・ミュラー-シャルツホフ 2本
シャルツホフベルガーは、ドイツで最高の畑のひとつである。その名声はあまりにも偉大で、村の名前を記載せずに売り出
せるひと握りのドイツワインのひとつであり続けている。(中略)シャルツホフベルガーにある、接ぎ木されていない約2.8ヘク
タールのリースリングは前世紀までさかのぼることができる。古くからの畑は伝統的な手法を必要としている。
ワイングート・ヨハン・ヨゼフ・プリュム 5本
ここはドイツで最も伝説的なワイナリーのひとつであり、その評判だけのことはある。並外れたワインが生み出されている
ばかりでなく、ワインは別格に長命であるという記録を確立しているのだ。(中略)彼らのワインは常に繊細な果実味に満ち
ており、超絶的に強烈な味わいがあって、アルコール度数は低く、非常にキレのある酸を持つ。
ワイングート・ヴィリ・シェーファー 19本
私はいつも、シェーファーのリースリングは快楽主義者のためのワインだと考えてきた。けばけばしい、楽しめる、それで
いて並外れて複雑で食欲をそそるような、ただひたすら人を動かさずにおかないワインなのである。(中略)これは純粋さ、
完全さ、慎みのあるワインだが、その力強さと強烈さは過小評価されている。若いうちに華々しいほどの出来を見せる
ため、懐疑的な人は熟成に値しないワインだと切り捨てるかもしれないが、私が味わった昔のヴィンテージには、衰退の
危険は全くないように感じられた。
いずれも、河出書房新書「最新版 世界の極上ワイン」より抜粋
