生産者情報

アンデルーナ セラーズAndeluna Cellars

アンデス山脈とそれを照らす月のもとに広がる 標高1,300mの壮大な土地

注目産地‟グアルタジャリー”ならではの個性を表現する生産者

アンデルーナ セラーズ
アンデルーナ セラーズ
アンデルーナ セラーズ
アンデルーナ セラーズ
アンデルーナ セラーズ
アンデルーナ セラーズ
アンデルーナ セラーズ

生産者情報

アルゼンチン
地域 メンドーサ
歴史

2000年 ワード レイがメンドーサを訪れ、次のナパ ヴァレーになると確信して、栽培家のルティーニ ファミリーに投資を決める。

2003年 アンデルーナ設立

2011年 ワード レイ死去。レイ家は、アンデルーナをバラーレ家に売却。

オーナー

バラーレ家

葡萄園

トゥプンガト 標高1300m  シャルドネ10ha、マルベック30ha、カベルネ ソーヴィニヨン20ha、カベルネ フラン10ha、メルロ10ha

ウコ 標高800m カベルネ ソーヴィニヨン、マルベック、ソーヴィニヨン ブラン

<情報リンク>

アンデルーナ セラーズのワイン一覧はコチラ>>

ANDES + LUNA = ‟ANDELUNA” アンデス山脈の裾野に広がる葡萄畑

アンデルーナ セラーズは、アルゼンチンのメンドーサにある、アンデスの本脈の裾野に位置するウコ ヴァレーに、2003年に設立されたワイナリーです。実業家として国際的に知られていたアメリカ人のH.ワード レイは、2000年にメンドーサを訪れた際、「この土地が次のナパ ヴァレーになるに違いない」と確信しました。そして、「どうしてもこの地でワイン造りをしたい」という情熱が彼を掻き立て、この土地に畑を所有し、葡萄栽培を行っていたルティーニ家と共にワイナリーを設立することを決めました。H.ワード レイが亡くなった後、ワイナリーはバラーレ家の手に渡り、現在に至っています。ワイナリーのロゴとANDELUNAという名前は、「ANDES=アンデス山脈」と「LUNA=月」を組み合わせたものです。

 

アンデルーナ セラーズは、ウコ ヴァレーの中でも著名なサブリージョン、トゥプンガト内の‟グアルタジャリー”というエリアに、およそ80haもの葡萄畑を所有しています。また数軒の農家と10年以上契約しており、自家畑に加えて150~200haほどの葡萄畑からワインを手掛けています。契約畑の剪定等の畑仕事の指導は、アンデルーナのアグロノミストが行います。収穫はすべて手摘みで、2月末から4月中旬頃に行います。葡萄は選別後、100%除梗してから醸造されます。

 

標高1,300mの注目産地‟グアルタジャリー”

「アルゼンチン初のグラン クリュ」とたとえられる銘醸地

メンドーサは、アルゼンチンのワイン生産の約8割を占める一大産地です。中でも、プレミアム ワインの代表的な産地として知られるのがウコ ヴァレーで、その中のサブリージョンのひとつ、トゥプンガトは特に標高が高く、豊富な日照量と昼夜の激しい気温差によって、葡萄の果皮は厚くなり、全ての成分がより多くなるとされています。この特別な気候条件がもたらす、しっかりと完熟していながら酸がキープできるという特徴は他のエリアにないもので、プレミアム ワインが生まれる理由の一つといえます。

 

さらに、このトゥプンガトの中でも注目されている産地が、アンデルーナ セラーズがある‟グアルタジャリー(Gualtallary)”です。メンドーサの土壌は、基本的には砂利や石の混じるローム層やローム質粘土層が中心的で、石灰質や石灰岩はそれほど多くありません。一方、グアルタジャリーの土壌には、砂や粘土の他に、表面が石灰質で覆われた丸い石が多く含まれていることが特徴的です。完熟してしかも酸が残っているというのは、他のエリアにない特徴です。土壌は石が多いため、収量が少なくなり、葡萄が集約します。この土地の優位性については、ティム アトキンMWや、ステファン タンザー、ジェームス サックリングなどの著名な評論家が記事を書くほどとなっています。アンデルーナ セラーズのワインは、このグアルタジャリーのテロワールを表現しており、熟した果実味とともに、フレッシュな酸とミネラルが感じられる素晴らしいものとなっています。

 

「現在、メンドーサでは、多くの関係者が非公式にアルゼンチン初のグラン クリュと呼んでいる2つの新しい地域に注目が集まっている。トゥプンガトの岩場にあるグアルタジャリーは、標高5,300フィートの高さに畑があり、夏のピーク時の日中の最高気温が低く、炭酸カルシウムの要素が強い痩せた土壌であるなど、特に涼しい条件が利点である。これらの畑から造られるワインは、刺激的なチョークのような塩辛いミネラル、エネルギーと野性味、そして過度の重さを感じさせない力強さにおいて、しばしばブルゴーニュのような印象を私に与えてくれる。優れたワインは熟成能力があることを示唆している。グアルタラリーは傑出したマルベックを生産しているが、カベルネ フラン、シャルドネ、さらにはピノ ノワールの一流産地でもある。」

――『ヴィノス』の2017/7/6付の記事「Argentina New Releases: Cool Times in the Desert」より抜粋

 

標高が高くなると気温は低くなりますが、太陽光は強くなります。太陽が昇る側の樹は、日光が弱いため葉を落とし、反対側は日光が強いため、葡萄が焼けないように葉を残すようにします。ドリップ イリゲーションの水量は必要な分だけ供給されるようコントロールし、収穫量は1haあたり10トン以下になるようにキャノピマネージメントを行っています。樹と樹の間には、豆科の植物を植えていて、これが虫除けになっています。

 

経験豊富なワインメーカーが活躍

2011年からワインメーカーを務めるのは、メンドーサ生まれのマヌエル ゴンサレス(写真左)です。彼はメンドーサのいくつかのワイナリーで、例えばTrivento(トリヴェント)で8年間、Pulenta(プレンタ)では3年間、ヘッド ワインメーカーとして働いた後、アンデルーナに加わりました。メンドーサではアルベルト アントニーニやミシェル ロランなどのトップワインメーカーから指導を受けました。マヌエルは、高地での葡萄栽培を得意としており、グアルタジャリーの石灰質土壌に注目し、他のワイナリーにはない個性を表現しています。彼の加入によりアンデルーナのワインの品質は劇的に向上しました。2015年からはボルドー育ちで、新旧ワイン産地でコンサルタントとして活躍するハンズ ヴィンディング ディールス(写真右)も加わり、さらなる品質向上に務めています。