生産者情報 ―producer―

スタートリッヒャー ホーフケラー

  • ドイツ
  • フランケン

世界遺産登録のレジデンスの地下にあるケラー。もちろん畑も超一流。

「何故最高の畑が集中している?」  バイエルン州が所有しているワイナリーで、農業大学の一部となっています。農業試験場という位置付けでワイン造りの研究や人材の育成、開発をすることが役目です。そのため働いているのは州政府の役人で、上司はバイエルン州の農業大臣となります。バイエルン州が所有するワイナリーは5ヶ所ありますが、ホフケラーが最も古いワイナリーです。最初は教会に属しており、その頃は王室への献上品としてワインを生産していました。その後バイエルン王国の所有となりましたが、第一次世界大戦後のドイツ革命により、ルートヴィヒ3世が退位して王国は崩壊、こうしてバイエルン州政府の所有になりました。ドイツでは当たり前のことですが、最高の畑は教会等に属していたので、ホフケラーの周辺、ヴュルツブルクに最高の畑が集まっていると言えます。
「宮殿の地下の最高のワインセラー」  18世紀初め、司教ヨハン フィリップ フランツが、莫大な財力を費やし、豪華な宮殿を建設するよう命じました。その建築を指揮したのがバロックおよびロココの最も重要な建築家の一人であると言われる建築家、バルタザール ノイマンでした。この宮殿は、北アルプス地方のバロック建築の中で最も重要な建物の1つです。その地下にあるのが、スタートリッヒャー ホーフケラーです。
「フランケンと他の生産地の違い」  ドイツワイン産地の中では南にあり、更に東側に位置します。他の産地に比べ、バーデンに似ていますが気温が高めになります。そして雨が非常に少ないのが特徴です。そのため葡萄の集約が高まります。また、4つの土壌(ムッシェルカルク、ブントザントシュタイン、ウルゲシュタイン、コイパー)があるというのもフランケンの特徴です。特にムッシェルカルクの貝殻由来の石灰質土壌はフランケンならではの土壌です。ブルゴーニュ(キンメリジャン)と同じ時期の土壌と言われています。


<評価>
「ヴィヌム2018」で2.5星、「ゴーミヨドイツワインガイド2018」で赤2房、「ファインシュメッカー2014」で1星、ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック2018」で★★。V.D.P.。

Data

歴史 1128年 この醸造所始まりはこの年の証書まで遡る。司教(教会)が管理し、Fürstbischöflicher Hofkellerという名称だった。
1814年 葡萄畑がバイエルン王国に移譲され、Königlich Bayerischer Hofkellerという名称となる。
1918年 バイエルン王国が廃止され、新たなバイエルン州に引き渡され、現在の名称となる。
オーナー ミヒャエル ヤンセン : 責任者

クーン クラウス : ケラー マイスター
葡萄園 120ha 自家畑のみ。うち半分が、ヴュルツブルグのシュタイン、インネレ ライステ、シュロスベルク。シュタインの1/3を所有。
27%シルヴァーナ、25%リースリング、15%ミュラー トゥルガウ、9%シュペートブルグンダー、5%リースラーナー 他
栽培 1/3の畑を手作業で管理。グリーンハーベストで房の量を制限。余計な葉を落とし、空気を通して、病気を防ぐ。葡萄の搾りカスを堆肥に。
ワイン造りの物語 スタートリッヒャー ホーフケラーのワイン一覧 

生産者訪問ブログ(2018)

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