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2021年ボージョレ ヌーヴォーの収穫状況をお届けいたします。

間もなく今年のボージョレ ヌーヴォーが解禁となります。昨年に続き、あらゆる側面で特別な年となった2021年。さらに、4月の甚大な霜の被害により、葡萄の収穫量に大きな影響を受けました。しかし、こうした特別な年でも、生産者はそれを受け入れて美味しいワインを造ることに最大限の努力を費やします。そんな彼らの1年間の努力が報われるのが、この新酒の解禁日です。

弊社では、ルイ テットとドメーヌ シャサーニュの2軒の生産者からボージョレ ヌーヴォーが入荷してきます。ルイ テットから今年の生育状況、及び収穫情報をいただきましたので紹介いたします。

<ルイ テット>
【3月】
現在、葡萄の芽は順調に膨らんでいます。このところ天候が良いので萌芽(最初の葉が出る)はあと二週間ほどで始まるでしょう。栽培農家達は、冬に剪定した枝をワイヤーに固定する作業を行い、これから伸びてくる新梢がまっすぐ伸びるようにし、またトラクターなどの機械が畝を通れるように整えています。

【4月】
甚大な霜の被害が4日間以上にわたり続きました。他よりも生育が進んでいたシャルドネに多くの被害が出ました。現在、シャルドネは5枚から枚の葉、ガメイは4枚から5枚の葉が出ている段階です。すでに小さな葡萄の実が姿を見せています。葡萄の葉が6枚ほど出たら、病害対策の防除を行います。


【5月】
5月は雨の多い月でした。雨が少なく非常に乾燥した冬の後、栽培農家達が待ち望んでいたものです。気温が低かったため、葡萄の生育が遅れ、開花はまだ始まっていません。2020年に比べると数週間遅れていますが、1週間以内には開花するでしょう。この時点から葡萄が成熟するまでに約90日を要するため、収穫は9月上旬ごろになると予測しています。


【6月】
今年の気候は2020年の春~夏にかけてのものとはかなり違っています。昨年の6月は非常に晴れた日が多く、その恩恵を受けました。今年の開花の時期は晴れていて、わずかな不良がありながら、非常に順調でした。しかし、その後、天候が急変し、ほとんど毎日雨が降っていました。雨が降ったことはもちろん葡萄にとって恩恵があります。夏に向けて水分を蓄えることが出来るからです。しかし同時に、雨のために病害の発生の危険が増し、栽培農家達は十分な注意が必要です。恐らく、過去数年の干ばつや霜による度重なるストレスのために、葡萄はあまりたくさん実をつけていません。また、6月27日に激しい雹の嵐がありましたが、葡萄はまだ実が固い段階のため、おそらく影響はないでしょう。


【7月】
7月は平均気温を下回っており、暑さが極めて不足していました。そのため栽培農家達は、畑を湿度によって発生しやすくなる病害から守るために、これまで以上に気を付けなければなりませんでした。しかし、7月下旬は暖かい日が続いたおかげで葡萄はその恩恵を受け、結実の段階を迎えました。葡萄の実が大きくなり、十分な房を形成しています。また、湿気の多い天候により、葡萄の実の成長がうながされました。葡萄の実はちょうどよい大きさに育ち、収穫の際に、嬉しい驚きをもたらしてくれることを期待しています。我々は8月中もよい天候が続くことを願っています。葡萄の実が最初に色付き始める頃、8月16日から成熟度のチェックを始める予定です。この分析により、収穫の時期をより正確に予測することが出来ます。現時点でガメイの収穫は9月の下旬からになるだろうと予測しています。


【8月】
ヴェレゾン(色付き)はほぼ終わりに近づいています。ほとんどの葡萄は美しい色合いに変化しています。今は葡萄の実が成長し、色、タンニン、アロマが集約されるのを待っているところです。理想的な収穫の日程を決めるために、セラーでは葡萄の熟度のチェックが頻繁に行われています。栽培農家から1つの区画に対し10房から20房の葡萄を収穫してセラーに運んでもらい、我々は重さ、糖度、酸を分析します。実際に葡萄の実を食べて、将来的な葡萄の可能性を見極めます。残念ながら、我々の予測では、今年は収穫量の面では期待通りにはいかないようです。成熟度チェックの結果、収穫のスタートについてボージョレ、ボージョレ ヴィラージュについては、区画にもよりますが、9月15日から20日を予定しています。昨年は8月16日に収穫を始めたため、昨年よりかなり遅くなるという予測です。
【9月】
ボージョレ ヌーヴォーの収穫は9月15日、ボージョレ ヴィラージュ ヌーヴォーの収穫は9月18日にスタートしました最初に届いた葡萄の房は粒が大きくて重たいのですが、収穫量は低くなりそうです。残念ながら収穫量は我々の期待に届きません。我々の畑のほとんどが、春と夏の厳しい天候条件に大きな影響を受けたからです。ボージョレの畑全体で、2021ヴィンテージは歴史的に見ても最も少ない収穫量が予測されています。気温が低く、日照も例年に比べ少ないことから、アルコール度数は例年よりもやや低くなっています。しかし、毎日試飲を行っている醸造担当者によれば、とても良い果実味があるとのことです。2021ヴィンテージの収穫は我々のすべての区画においてこの先10日間は続く予定です。10月中旬には収穫量や、新しいヴィンテージの特徴についてもう少し詳しくお伝え出来る予定です。
【10月】
前回お伝えしたように、今年の収穫は極めて少ないです。特にシャルドネは春の霜の影響を大きく受けました。さらに、激しい雨による影響で、栽培農家達はより厳しい葡萄の選別を強いられ、その結果収穫量が減少しました。
最初の試飲は10月13日に行いました。今年のボージョレ ヌーヴォーは我々の期待以上の出来になりました。遅い収穫の特徴らしく、非常に心地よい、美味しい果実味があります。ロゼについてはフレッシュさが特徴的で、ベリーのアロマを持っています。

2021年11月

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