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これぞ、稲葉がやるべきワイン!現地訪問で改めてそう感じた ドメーヌ ショヴォー

福岡営業所の大前です。
サンセールのダニエル ショタールに続き、当社が新たに取り扱うプイィ フュメの生産者ドメーヌ ショヴォーをご紹介させていただきます。サンセールのダニエル ショタール、ドメーヌ ヴュー プルニエ、プイィ フュメのマルク デシャン、そして今回のドメーヌ ショヴォーは、2014年の12月から新たなに取扱いを始めました。ロワール、特にサントル ニヴェルネ地区の味わいに当社として非常に将来性を感じているためです。すでに取扱いのある生産者から、さらに無名でコストパフォーマンスの優れた生産者を掘り起したいと、数十軒の生産者から上記の4生産者を選びました。前回、ご紹介したダニエル ショタールは、現地ではすでにある程度の評価と知名度を獲得していますが、ドメーヌ ショヴォーはまったくの無名と言っても過言ではありません。

ここで簡単にドメーヌの紹介。
家族経営で夫のブノワと妻のエマニュエル夫妻で営んでいます。ブノワの祖母が葡萄畑を所有していましたが、当時は葡萄を全て農協に売っており、家畜や麦の栽培が中心でした。その後、夫妻の代で葡萄畑を開発し、自家農園元詰めでワイン造りを始めました。1995年からワイン造りの計画を始め、1997年にセラーを建設し植林も行いました。2011年にセラーを増築。現在は12ヘクタールの畑を所有し、その他に3ヘクタールの畑を借りています。借りている3ヘクタールの畑は、土地を借りているだけで、葡萄の苗は自分たちで植えているので実質的には自社畑と変わりありません。毎年0.5ha植林し、それを20年やり続けています。年間生産量は80,000本。

天候が悪く、雨が降っていたため、まずは試飲からスタート。この地域では、もはや恒例ともいえるシェーヴルとともに。
ワインを試飲しながらも、気になるのはあたかも突っ込んでほしそうにおいてある石。大きなアンモナイトはなんとなくわかるとして、目の前にある少し茶色かかった石はなんだろう。ブノワに尋ねると、「SILEX!!」。そうです、あの有名なシレックスです。

キンメリジャンとともに、プイィ フュメを代表する石灰質土壌の一つです。シレックスの土壌からつくられるソーヴィニヨン ブランは火打石の香りがすると言われます。早速、火打石の香りについても聞いてみると、奥様のエマニエルが、石と石をこすり始め、その石を嗅がせてくれました。匂いを嗅ぐと、マッチをこすったような少し焦げた香りが。まさに火打ち石です。
シレックスの石自体が、火打石のような香りがするとは思いもしませんでした。


シレックスを存分に味わえるのが、こちらのワイン。

FB-798 プイィ フュメ レ クロクルー


もちろん、土壌はシレックスです。現地では、実際にシレックスの石を嗅いだせいか、他の銘柄と比較すると、共通する香りを感じるような気がします。私自身、火打石やシレックスについて聞かれることがあれば、このワインをおすすめしようと現地で思った次第です。


次に興味深かったのが、こちらのワイン。

FB-916 コトー デュ ジェノワ ブラン


下の地図の赤い円の中の黄色で色付けした部分がコトー デュ ジェノワのエリアです。プイィ フュメの北に位置し、南北50キロに広がるAOCです。恥ずかしい話、名前を聞いたことがある程度の知識しかありませんでした。調べてみたところ、サルトル ニヴェルネ地区で最大面積のAOC。赤・白・ロゼを造ることができ、白はソーヴィニヨン ブラン100%、赤はピノ ノワールとガメイを必ずブレンドすることが義務つけられています。

日本に輸入されているのは、数えるほどしかなく、ほとんど目にする機会はないと思われます。


プイィ フュメやサンセールよりミネラル感は控えめで、柔らかい印象です。かといってニューワールドのソーヴィニヨン ブランのようなトロピカルな味わいでもなく、やさしいロワールらしさがしっかりと感じられます。
なによりうれしいのは、このエリアのソーヴィヨン ブランとしては、魅力的な価格です。無名で一見誰も見向きもしてくれないかもしれない。しかし、その土地の個性が十分に感じられ、コストパフォーマンスに優れている。「これこそ、当社がやるべきワインだ」と、その場で取扱いが決まりました。

現在、入荷してきていますので、是非一度試していただきたいと思います。


ドメーヌ ショヴォーのラインナップは全体的にお値打ちです。理由は、ほとんどすべてが自社畑であり、畑や醸造に携わる作業も最小限の人数に抑えられているからです。収穫は機械で行います。一般的に機械摘みはコストを抑えることができる反面、手摘みのほうが丁寧な選別が可能性で品質が高くなると感じている方も多いと思います。しかし、このエリアでは品質という点でも少し状況が違います。常に変化する天候に迅速に対応することが求められるため、収穫にかける時間が少ない機械摘みのほうが、収穫時のリスクを回避することができます。もちろん、人手をかければ、手摘みでスピーディーな収穫も可能ですが、その分、価格が高くなることは必至です。
ドメーヌ ショヴォー、コストパフォーマンスを求める方に、是非とも注目していただきたい生産者です。

営業4課 大前 展弘

2020年7月

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