生産者情報 ―producer―

ビニュス デン ガブリエル

  • スペイン
  • モンサン

月の満ち欠けや天体の動きに従い、自家畑の最高の葡萄から少量のみ生産する
ビオディナミ農法でこの土地らしさを表現した”月のワイン”

100年以上続く家族の土地とワイン造りを継承
ビニェス デン ガブリエルは、19世紀から葡萄栽培とワイン造りを行なってきたガブリエル デ ダロモス家にルーツがあります。現オーナーのジョゼッペ マリア アンゲラ アンセスも、妻とともにワイン造りを行なってきました。最初は、大手ワイナリーにワインを販売していましたが、当時からジョゼッペが造るワインは品質が高かったため、一般的なバルクでの販売ではなく、瓶詰した状態(完成品の状態)で買い取られていました。2003年に自社元詰めでワインを販売することを決意し、徐々に自社瓶詰ワインの販売比率を上げ、2010年には100%元詰めとなりました。ビニェス デン ガブリエルは、数々の困難に直面しながらも、100年以上ずっと同じ一族によって運営され、少量生産にこだわり、自家畑の最高の葡萄を使い、造るワインの1本1本がベストであるよう、品質を追求しています。

「ビオディナミは人生の哲学であり、自然を尊重する手段です」
ジョゼッペは、創業以来行なってきた自然を尊重するワイン造りを継承するため、2004年からビオディナミ栽培を始めました。認証は取得していませんが、葡萄が生育しているテロワールに対して自然なアプローチを行い、月の満ち欠けや様々な天体の動きに従って作業を行っています。ジョゼッペは、自身のワインを「VINS LLUNARIS(月のワイン)」と表現しています。草を生やすことで樹勢を抑え、根を深く張らせています。また、微生物を守るために土は掘り返しません。肥料はオーガニックで、剪定した枝を燃やした灰や牛の角を使用します。目標は、そこで行う作業や造られるもの全てが出来る限り自然であることです。そして、土地がもたらしてくれる英知、純粋さがワインに表現されることを目指しています。

サムソ(カリニェナ)、シラー、ガルナッチャの3種類の葡萄を栽培しており、土壌は白亜質、粘土質、砂質など様々です。少ない降雨量、昼と夜の寒暖差、海に近い場所といった要素が組み合わさって、品質の高い葡萄を育てるのに理想的な条件を与えてくれています。こうして育てられた葡萄から造られるワインは、生産量は少ないながらも高い評価を獲得しています。『ワインアドヴォケイト 2012.4』では、トップキュヴェの「マン デ サムソ 2009」が94点を獲得し、レビュアーのニール マーティンは「一言でいえば、神々しい」と絶賛しています。

Data

歴史 19世紀 ガブリエル デ ダロモス家の後継者ホアン ロフェスが畑に葡萄を植え、ワイン造りを開始。
子孫が規模を広げ、タラゴナのダルモス村へ移転。
ジョセップが夫妻でワイン造りをする。すすめられて大手ワイナリーに、(品質が良いのでバルクでなく)ボトルで販売。
2003年 かつてのように元詰めで売る方向に転換を決意。
2004年 元詰め20%、葡萄売り80%。
2010年 100%元詰め。
オーナー ジョセプ マリア アンゲラ アンセス(1973年生) 4代目
葡萄園 14.5ha  海抜125~200m  7ヶ所に分かれている。さまざまなマイクロクライメイトがあり、地形のアップダウンが激しい。
7haサムソ〔カリニェナ〕(樹齢30~90年)、3haガルナッチャ(15~80年)、4.5haシラー(15年)
栽培 2004年よりビオディナミでの栽培を開始。認証は無し。 
草を生やし、樹勢を抑えて、根を深く張らせる。微生物を守るため、土は掘り返さない。
肥料はオーガニック  剪定した枝を燃やした灰。牛の角を使い作った肥料。
ワイン造りの物語 ビニュス デン ガブリエルのワイン一覧
取り扱いワイン

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