生産者情報 ―producer―

ジャン ポール エ ブノワ ドロワン

  • フランス
  • シャブリ

たくさんのスタイルのワインを造っているから、ひとつに集中して好きになってもらうわけにはいかない。

「ドメーヌの目の前には、グランクリュ」  ドメーヌは、シャブリの中心地を流れるスラン川を渡ってすぐのところにあります。ドメーヌの目の前には、まるでドロワンのためにあるかのようにレ クロの畑が広がっています。
「ニュージェネレーションスタイルを志向」  ブノワ ドロワン(14代目)は、とてもエネルギッシュで、ボーヌの醸造学校で5年、ディジョン大学で2年、卒業後はドメーヌ ラロシュとドメーヌ ヴァンサン ドーヴィサで研修しました。’99年に新しいドメーヌになってから、父ジャン ポール(13代目)と一緒に働き始めました。ブノワの考えでニューマティックワインプレスを導入してから、果実味を生かし、畑の特徴をより引き出すようになりました。樽を使い過ぎない、典型的なニュージェネレーションスタイルです。以前はフィルターをかけてすぐ瓶詰めしていましたが、現在は2ヶ月休ませてから9月頃にすべてのランクを1回で瓶詰めするようにしました。他の生産者のように酒石をとるために0度以下にするといった余計な刺激を与えることはせず、4~5度で長時間置いてゆっくり取り除きます。多くの評論家がこれらの変化を絶賛しています。
「畑の特徴を楽しんでほしい」  ドロワンのシャブリは、畑ごとに明確に特徴の差があり、ブノワ自身もそれを意識してワイン造りをし、その差を楽しんでもらおうとしています。

<評価>
「今一番いい生産者はドロワンだろう!」と、同じく素晴らしいシャブリを手掛けるピクが話してくれました。「ワイン アドヴォケイト」を始め、シャブリ特集には必ずといっていいほど登場しています。ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック2019」に最高の生産者として掲載。
「レ メイユール ヴァン ド フランス 2019」で3つ星生産者(最高評価)。シャブリ・オーセロワ地区で最高評価を獲得しているのは、ドロワンを含め3生産者のみ(他はヴァンサン ドーヴィサ、フランソワ ラヴノー)。
「デカンター 2019.12」のシャブリ2018年の特集で、TOP QUALITYの見出しでグラン クリュ ブランショ(95/100点)が紹介されました。同じページでグラン クリュのレ クロヴァルミュールがそれぞれ95点、プルミエ クリュのヴォーロランが94点の評価を獲得。

Data

歴史 1620年  葡萄栽培を始める
1698年  ジャン ドロワンがワインと蒸留酒造り、樽の製造を開始
1791年  ジャン ボニファス ドロワンが数区画の畑の所有者となる
1866年  ナポレオン三世がオーセロワを訪問した際、ワインを献上。銀のタストヴァンを授けられる
1923年  ジャン ポールの曽祖父にあたるルイ ドロワンがシャブリ生産者組合長に選ばれる
1965年  ジャン ポールが、父ポール、祖父マルセルと共に働き始める
1999年  ブノワがワイン造りに参加。現在、ワイン造りの責任者となる
オーナー ブノワ ドロワン (1975年生): 14代目。ボーヌの醸造学校で5年、ディジョン大学で2年学ぶ。ラロッシュ、ドーヴィサで研修。
葡萄園 26.5ha:プティ シャブリ1.5ha、シャブリ 10ha、プルミエ クリュ(8区画) 11ha、グラン クリュ(5区画) 4ha

<ブノワの考える畑の特徴>
~プルミエ クリュ~
フルショーム:すごく大きなボディ。フィネスがあり、リッチでエレガント。
ヴォーロラン:フリント(火打石)やシレックスの香り。長熟タイプ。
モンテ ド トネール:ヴァイヨンと似ていて、ボディがある。より高いミネラルがある。ヴォーロランのようなピュアさではなく、更にひとつ上の複雑さがある。
モン ド ミリュ:フローラルで、ピーチやアプリコット、梨のニュアンスがある。
ヴァイヨン:ミネラル感と力強さが特徴だが、エレガントで、クラシカルなシャブリ。プルミエ クリュの中でもレストランに人気のワイン。
モンマン:ブルゴーニュスタイル(リッチ)なキュヴェ。ナッツ、アーモンドの要素。ミネラルと力強さがあり、ヴァイヨンにリッチさが加わるイメージ。
ヴォグロ:骨格がしっかりとしている。収穫時に糖度をしっかりと確認し、仕上がった際のアルコールが高くならないように気をつけている。粘性が高いので、力強くリッチなスタイルになる。

~グラン クリュ~
グルヌイユ:葡萄は祖父の時代、1947年に植樹のため72年樹齢。しっかりと熟した果実や、スパイシーさを感じさせる。飲みやすく包容力のあるワイン。ブランショよりは丸みがあり、よりリッチで集約がある。
レ クロ:強いミネラルを感じる。クラシックな味わい。ヴァルミールより強く、グルヌイユよりエレガントと言えるが、他の畑との比較ではなく、「レ クロはレ クロ!」というスタイルがある。口に含むとナッツや、石灰、粘土のリッチさを感じさせる。
ヴァルミュール:男性的で、フレッシュさがありながらも、骨格があり力強い。リッチでふくよかな果実味が特徴。レストラン向きのワインであり、長く熟成もできる。
レ プリューズ:レ クロを王とすれば、レ プリューズは女王。最低でも20年は熟成可能だが、若いうちからも楽しめる。ヴォーデジールのように香り高いが、よりミネラル感が強く、ピュアなテイストがある。
ヴォーデジール:ミネラルと果実味、男性的なヴァルミュールに対し、ヴォーデジールは常に繊細でエレガントで女性的。とても洗練されたスタイル。
ブランショ:唯一樽を使っていないグランクリュ。フィネスとミネラル。ナッツのアロマ、白亜のニュアンスがある。
栽培 除草剤等として化学薬品を使わない。
草を生やし葡萄の根にストレスを与え生産量を減らす。草を掘り返すことによって、オーガニックな肥料も必要なくなる。
ワイン造りの物語 <3日目のワインの方が美味しい>2013年ワイナリー訪問時
「先日、雑誌「ルヴュ ド ヴァン ド フランス」の試飲スタッフが来た時に、興味深い試飲をした。抜栓、1日目、2日目、3日目を飲み比べたが、全て3日目の(抜栓後時間がたった)ワインがおいしかった。多くの人は、白ワインは早く飲まなければならないと思っている。しかし実は適切な温度で時間を置いてから飲んだ方がより良くなる。ブルゴーニュのワインは特にそうであると言える。もちろんフルーティなワインはすぐに飲むべきでだが、テロワールを重視したシャブリのようなワインは酸化を好むことが多い。」ブノワ

生産者訪問ブログ(2018)

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