お客様よりお寄せいただいたご質問や、知っていただきたいワインのことをまとめました。
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Q & A
Q.
【ワインの状態について】瓶の中にガラスのようなものが入っていますが、何ですか?
A.

写真:ドイツ モーゼルシルトの古酒。うっすらとワインシュタインが見える(2017年撮影)
Q.
【ワインの状態について】瓶の底に砂のようなものが見られるのですが、これは何ですか?
A.
これは澱(オリ)と呼ばれるものです。天然の葡萄果汁や発酵による酒石、葡萄カス(果肉、皮、種の破片)、酵母カスで、ワイン造りにおいて澱が発生することはむしろ自然ともいえます。生産者によっては品質を重視するため、あえて澱を残してワインを出荷することもあります。
Q.
【ワインの状態について】澱(オリ)は飲んでも大丈夫ですか?
A.
澱(オリ)は葡萄に由来するもので人体には無害ですが、ざらざらして口当たりが悪く苦味もあります。飲む数日前に瓶を立てておき出来るだけ瓶の底に澱を残してグラスに注いでいただくか、デカンタのような別の容器に移して飲んでいただくことをおすすめします。
Q.
【ワインの状態について】コルクの上部にカビが生えている場合は不良品ですか?
A.

写真:ドイツ ワイングート・ドクター・ワグナーの地下セラーにて(2017年撮影)
Q.
【ワインの状態について】ワインのキャップシールの上に空いている穴はなんですか?
A.

Q.
【ワインのラベル表示について】酸化防止剤無添加のワインにも「酸化防止剤(亜流酸塩)」の表示があるのはなぜですか?
A.

リンゴを切って放置しておくと、だんだんと褐色を帯びていき味わいも変化してしまいます。これは、リンゴに含まれるポリフェノールの一種が、酸化酵素によって酸化してしまい、変色(褐変化)するためです。これは、葡萄果汁やワインでも同様に起こり得る問題ですが、この反応を抑止することが出来るのがSO2です。葡萄の果汁やワインの酸化を防ぐことが出来るため「酸化防止剤」と呼ばれていますが、実際にはその効用は様々で、ワイン醸造においてとても重要な働きをしています。
SO2は他の物質から酸素を奪って自身が結びつく「還元力」を有しているため、果汁やワインの酸化を防ぐことが出来ます。また、高い殺菌効果があり、有害なバクテリアなどの活動を抑止してくれます。例えば、ワインを寝かせるための木樽を殺菌したり(硫黄燻蒸と言います)、収穫した葡萄が傷むのを防いだり、甘口ワインや酵母を残したワインの場合は、流通時に瓶の中で二次発酵を起こさないようにするなど、様々な目的に応じて幅広く用いられます。このように、SO2をワイン醸造で用いる理由は、主に衛生管理(雑菌の繁殖を防ぐ)・品質管理(劣化を防ぐ)にあります。
ただし、SO2はアレルギー物質のひとつではあるため、多量に摂取することは推奨されていません。世界的な動きとして、ワインの生産者もSO2の使用量を減らす傾向にありますが、ただ減らしただけではワインの衛生状態や香味に問題が起きる場合があります。SO2無添加ワインだから健康に良いというわけではなく、衛生管理が出来ず微生物が発生してしまったり、酸化して風味が劣化したワインが出来てしまう可能性もあります。オフフレーバーと呼ばれる不快な香りが発生したり、残糖があれば瓶内で二次発酵を起こし、発生した炭酸ガスにより破瓶するリスクもあります。また、温度管理も通常のワインより徹底しなければなりません。多くの生産者がこうした問題の発生を防ぎながら、SO2の添加量を必要最小限にするために日々努力してワイン造りを行っています。
具体的な例を挙げると、畑仕事の段階から健全な葡萄を生育することで、使用するSO2の量を少なくすることが出来ます。葡萄を収穫するとき、腐敗果や傷のついた実が混ざっていると、酸化酵素(オキシダーゼ)が発生するため健全な葡萄よりも酸化しやすくなります。この場合、品質管理のためSO2を多く添加する必要が出てきます。つまりは健全な葡萄を収穫し、適切に管理することが重要ということになります。収穫の際に手摘みで細心の注意を払いながら選別を行なう生産者や、機械収穫で一度に収穫するものの、事前に畑に入り腐敗果などを間引いておくことで健全な葡萄を得る生産者もいます。
弊社で輸入するワインの生産者は、品質管理のために畑仕事を徹底し、健全な葡萄を得るために毎年努力を重ねております。例として、南フランス・ローヌの生産者であるロラトワール サン マルタンでは、葡萄の選別を徹底し、SO2は醸造段階では使用せず、瓶詰め時にごくわずかな量を使用しています(赤ワイン:約15mg/l、白ワイン約20mg/l)。SO2の添加量が少ない、あるいは無添加であるからといって、必ずしもオーガニックだというわけではありませんが、ロラトワール サン マルタンは周辺環境に配慮したワイン造りでも知られており、フランスのワインガイド『ギド デ ヴァン ベタンヌ +ドゥソーヴ2018』で「最高のオーガニック生産者(1位)」として掲載されています。
また、イタリアの代表的な生産者であるファルネーゼの「カサーレ ヴェッキオ モンテプルチャーノ ダブルッツォ 2017」のSO2の含有量は90~110mg/l前後(輸入時の分析表上の数値)となっており、これはEUの定めるオーガニックワインの最大含有量100mg/lの基準値に近い数字となっています。ファルネーゼは、辛口評価で知られるイタリアのワインガイド、『ルカ マローニ グイダ デイ ヴィニ イタリアーニ』で「イタリア最優秀生産者(1位)」に通算9度選ばれており、優れた品質とコストパフォーマンスの高さが評価されています。イタリア各地にワイナリーを所有しているため生産規模は大きいですが、ブティックワイナリー同様、畑仕事から醸造、流通管理など細部へのこだわりがワインに反映されています。
弊社では、酸化防止剤が無添加だからという理由でワインを輸入することはありません。生産者がどのような情熱をもって健全な葡萄を栽培し、ワインを醸造しているのか、品質や衛生管理を行っているのかについてをしっかりと見極め、その素晴らしさをそのまま皆様にお伝えする所存です。生産者がつくり上げた1年間の努力の結晶であるワインを、輸入の全行程を通して適切に管理し、確かな品質のまま皆様にお届けさせていただくことが私たちの使命です。そのため、酸化防止剤の含有量にかかわらず、すべてのワインを安心してお楽しみいただけますと幸いです。
Q.
【おいしく飲んでいただくために】ワインは栓を開けてから何日くらい持ちますか?
A.
栓を開けてその日のうちに飲みきれなかったら、栓をして冷蔵庫に保存しておくことをオススメします。ワインによって差があるものの、3日~1週間ほどは美味しくいただけます。冷蔵庫に入れず、平温で置いておくと、特に夏場はワインが痛みやすくなってしまいます。
Q.
【おいしく飲んでいただくために】赤ワインは室温で飲むと聞いたのですが、室温とは何度くらいでしょうか?
A.
赤ワインは16℃~18℃がおすすめです。
日本の室温ですと少し温度が高く、気温の高い季節は冷蔵庫で30分から1時間程度冷やしていただくと飲み頃の温度に近づきます。
日本の室温ですと少し温度が高く、気温の高い季節は冷蔵庫で30分から1時間程度冷やしていただくと飲み頃の温度に近づきます。
Q.
【おいしく飲んでいただくために】スクリューキャップのワインはコルクのものと比べて品質が劣りますか?
A.
スクリューキャップのワインが、コルクのワインより劣るということはありません。むしろ、密閉性がコルクよりスクリューキャップの方が高いので、近年ではスクリューキャップを使用する生産者も増えてきました。しかし、伝統的にワインの栓にはコルクが使われてきた歴史があり、特に高価格帯のワインではコルクが使用されることが多いです。
Q.
【その他】稲葉のワインはどこで買えますか?
A.
全国のお取り扱いのある酒販店、スーパーマーケット、インターネット通販ショップをお探しいたしますので、お電話かメールにてお問合せください。また、弊社の全商品が購入できるショールームを名古屋市今池に構えております。
Q.
【お取引について】飲食店なのですが、稲葉から直接ワインを仕入ることはできますか?
A.
大変申し訳ございませんが、飲食店様への直接の販売は行わず、弊社からは業務用酒販店様を通じてお取引させていただきます。弊社商品の仕入れをご希望のお客様には、業務用酒販店等をご紹介させていただきます。