生産者情報 ―producer―

カール エルベス

  • ドイツ
  • モーゼル

世界No.1レストラン連続選出されたデンマークの「ノマ」で、オンリスト

「父カールは、かつて複数のVDPメンバーのワインメーカーを兼任」  現当主のシュテファン エルベスの父カールは1960年代から1970年代の間に、同時に7つのVDP生産者のワインメーカーをしていました。また、他のベルカステラ― リングのメンバーを含む生産者も担当しました。有名なクリストフェル ベレスのワインメーカーは、1997年まで務めていました。
「労働に対し世界で最も安いワイン」  毎年のように彼らの家を訪問し、時にはユルツィガー ヴュルツガルテンに足を運びます。そこは畑というよりはむしろ崖と言った方がよく、しかもあちこちに粘板岩の岩板が露出し、農作業中に足でも滑らせたら谷底まで転げ落ち、場合によっては命をも落としかねない所です。私どもが知る限り、他のどこよりも厳しい農作業を強いられる畑です。通常なら下から上へ作業するのですが、そこではあまりに急斜面のため横に移動して摘み取ります。エルベスの畑に一度でも行ったことがある人なら、労働に対して世界で最も安いワインと言っても当然だと思うことでしょう。
「畑の違い」  エルデナー トレップヒェンは早く収穫するのでフレッシュ。ユルツィガーは果実のフルーティさがあります。クランクライは、酸が高く、最後に摘み取っても落ちないので、毎年甘口を造ります。

<評価>
評価 「ヴィヌム2019」で3ッ星、「ゴーミヨドイツワインガイド2019」で3房、「アイヒェルマン2019」で3.5星。ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック2019」で、ユルツィヒの優良生産者。「モーゼル ファイン ワインズ2013.10」の'12ヴィンテージレポートで、ほとんど全てのワインが90点以上の高評価。2012年のラインラントファルツ州品評会で「特別栄誉賞」。ベルンカステル-ヴィットリヒ地区のコブレンツ農業会議所による「栄誉賞」受賞。2年に1度開催される「プロリースリング」で、2011、2013年と2年連続して「醸造者賞」受賞。

Data

歴史 何世紀にもわたり、ユルツィヒに住む古い家系
1967年 カール エルベスが、0.1haの畑で設立
1984年 息子のシュテファンが参加
2002年 カールが引退し、シュテファンが引き継ぐ
オーナー シュフテファン エルベス : 1970年生まれ。2代目。

カール エルベス : 1代目。シュテファンの父。30年余り有名なクリストフェル ベレス家のケラーマイスターをしていた。
葡萄園 5.9ha  ユルツィガー ヴュルツガルテン、エルデナー トレプヒェン(0.3ha)、エルデナー プレラート。
<畑の違い>
ユルツィガー ヴュルツガルテン・・・赤色粘板岩。赤色の粘板岩はユルツィヒ村のあたりにしかない(参照)。ミネラル分が多いので、アロマティックで桃のようなアロマが出る。
エルデナー トレプヒェン・・・青色粘板岩。特に南向きの青色粘板岩の場合は、より満たされた充実感のある味わいとなるため辛口に向く。
接木をしていないリースリングが100%。70~80年樹齢を最高に、多くがアルテ レーベン(古木)。QbA以外はアルテ レーベンの葡萄を使用。

<断崖絶壁に広がるユルツィガー ヴュルツガルテンの畑>
栽培 肥料は土壌の検査に基づき、毎年違った成分を補充。石灰、葡萄の搾りカス、木の皮、家畜の糞など、有機肥料を使用。
ワイン造りの物語 生産者訪問ブログ(2017)

カール・エルベスのワイン一覧
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