パルデバジェス
プリエト ピクードとアルバリン ブランコの発展のために力を尽くし、D.O.ティエラ デ レオン躍進の原動力となった
「哲学は、その土地、その土着品種を尊重し、高い品質を得るために常に革新を続けること」・・土着品種であるプリエト ピクードとアルバリン ブランコの発展のために力を尽くし、D.O.ティエラ デ レオン躍進の原動力となった生産者です。黒葡萄のプリエト ピクードは株仕立てにするという伝統を破って、最も早く垣根仕立てにした生産者でもあります。株仕立ては地面の非常に近くで栽培するため、昔から腐敗が問題になっていました。また、白葡萄のアルバリン ブランコはそれまでベルデホにブレンドするものという認識でしたが、その将来性に注目し、2003年に3ha植樹。そして、2008年に初めてアルバリン ブランコ100%のワインをリリースしました。プリエト ピクードに続きアルバリン ブランコでも先駆者となりました。
「畑での品質が、ここから始まる総ての工程を決める」・・一族のワイン造りの伝統を引き継ぎ、ラファエル、ヒューゴ、ヴィクターの三兄弟は、1年を通じ、剪定やその他の作業を行い、葡萄畑での仕事に時間を費やしています。
「セラーにはこの地域で最初に最新設備を導入」・・この地域で最初に醸造用ステンレスタンクや温度管理システムを導入しました。熟成には、300年以上の歴史ある地下セラーを利用しています。地下セラーは地下5mにあり、温度は年間を通して12度、湿度は75~80%に保たれていて、ゆっくり長期にわたり熟成させるのに理想的な環境です。中にはフレンチオークの樽(60%)とアメリカンオークの樽(40%)、合わせて計125個が置かれています。
「畑での品質が、ここから始まる総ての工程を決める」・・一族のワイン造りの伝統を引き継ぎ、ラファエル、ヒューゴ、ヴィクターの三兄弟は、1年を通じ、剪定やその他の作業を行い、葡萄畑での仕事に時間を費やしています。
「セラーにはこの地域で最初に最新設備を導入」・・この地域で最初に醸造用ステンレスタンクや温度管理システムを導入しました。熟成には、300年以上の歴史ある地下セラーを利用しています。地下セラーは地下5mにあり、温度は年間を通して12度、湿度は75~80%に保たれていて、ゆっくり長期にわたり熟成させるのに理想的な環境です。中にはフレンチオークの樽(60%)とアメリカンオークの樽(40%)、合わせて計125個が置かれています。
歴史 | 1949年 代々続くワイン農家出身のファラエル アロンソによって設立。バルクでワインを販売し、リキュールも製造していました。 1989年 彼の息子達は、スペインワイン市場が大きな変化にさらされていることに気づき、自分たちのワインの品質をより高めることが必要だと考え、葡萄を植え替え、現代的な栽培様式を採用しました。 1997年 わずか5樽のみ1,000本にも満たないワインを「パルデバジェス」の名前で初めてリリース。 |
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オーナー | ラファエル アロンソ(写真中央) : 3代目。祖父と同じ名。エノロゴも兼任。マドリッドの醸造大学を卒業。その後、数年間他のワイナリーで経験を積む。 |
葡萄園 | 仕立ては、垣根仕立て(エスパルデラ) 17ha:プリエト ピクード。株仕立てという伝統を破って、1989年に垣根仕立てに変更することで、毎年のよう に良い品質の葡萄が出来るようになった。ガモナルとカロレオンの葡萄畑から、長期熟成のワインを造る。 14ha:プリエト ピクード。1999年に植えた。若いワインのために使う。 3ha:アルバリン ブランコ。絶滅の危機にあった土着品種を再生するために、2003年に植えた。 |
栽培 | オーガニックで栽培。2019年から認証を使用出来る予定。 |
ワイン造りの物語 | パルデバジェスのワイン一覧 |
取り扱いワイン |
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<プリエト ピクードの特徴>
プリエト=「コンパクト」、ピクード=「オリーブ形」という名前の葡萄品種です。プリエト ピクードの粒は非常に小さく、粒に対する果汁の比率は、テンプラニーリョが75%であるのに対し、プリエト ピクードは60%しかありません。また、粒に対して種の比率が高くなっています。これは葡萄自体が濃縮しており、パワフルであるということを意味しています。タンニンの質はプティ ヴェルドやネッビオーロ、カベルネ ソーヴィニヨンに似ており、注意深く醸造しなければタンニン豊富でパワフルすぎるワインになってしまいます。パルデバジェスでは発酵前低温浸漬という方法や、マセラシオンの期間を短くするなどの工夫をすることによってフレッシュでフルーティ、そして品種特徴の出たワインが出来るようになりました。
栽培が難しい葡萄品種でもあり、湿気によりすぐ病気になってしまうため、かつては4年に1度しか満足のいく葡萄が出来ませんでした。しかし、1989年に第二世代ホセ ラファエルがリベラ デル ドゥエロの友人のテンプラニーリョに仕立てのヒントを得て、それまでの株仕立てという伝統を破り、垣根仕立てに変更しました。その後は、太陽の光を十分に受けることができ、パルデバジェスの葡萄だけが完熟するようになったのです。かつては4年に一度しか良い葡萄は実りませんでしたが、今では毎年のように良い葡萄が育ちます。 -
<アルバリン ブランコの特徴>
2004年にラファエル アロンソが見出した葡萄品種です。昔からティエラ デ レオンの地葡萄ではありましたが、ベルデホにブレンドするための品種という認識があり、アルバリン ブランコ100%で造るということを誰もませんでした。絶滅の危機にあった土着品種を再生するために、ラファエル アロンソ2004年に試しに3ha植樹したのが始まりで、2008年にはアルバリンでエステートボトルを造りました。以降ペニンガイドやワインアドヴォケイトでも評価が非常に高く、それを見て周りが始めるほどです。