生産者情報

シャトー ド ラ ヴィエイユ シャペル

僅か7haのマイクロシャトー。自然を愛するフレデリックが造る、食事との相性抜群のボルドーワイン。

シャトー ド ラ ヴィエイユ シャペル
シャトー ド ラ ヴィエイユ シャペル
シャトー ド ラ ヴィエイユ シャペル
シャトー ド ラ ヴィエイユ シャペル
シャトー ド ラ ヴィエイユ シャペル
シャトー ド ラ ヴィエイユ シャペル

生産者情報

フランス
地域 ボルドー
歴史

2006年 設立

2008年 除草剤の使用を止める。

2009年 殺虫剤などの農薬の使用を止める。

2010~2012年 3年間でオーガニック転換。

2013年 オーガニック認証(エコセール)取得。

2017年 ビオディナミ認証、デメターを取得。

畑の肥料はそれぞれの区画に必要なものを最小限与えるのみ。ムーンカレンダーを使用している。

オーナー

フレデリック マリエ : 

ファビエンヌ マリエ : 奥様

 

アラン フェラン : ビオディナミのコンサルタント

ブリュノー デュラン : 畑の生態系のコンサルタント

葡萄園

7.2ha セミヨン(平均50年樹齢)、カベルネ フラン(平均45年樹齢)、メルロ(25、50、75年樹齢)、ブレシャス(推定150年)、その他

栽培

2017年にビオディナミ認証、デメターを取得。

<情報リンク>

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ボルドーから24kmほど離れたジロンド県の小さな村、リュゴン エ リル デュ カルネにあり、位置的にはフロンサックの西隣になります。生産量は年間35,000から45,000本という小規模な造り手です。シャトー名の「ヴィエイユ シャペル(古い教会)」は、敷地内にある12世紀に建てられた古いチャペルに由来しています。

「葡萄栽培に重要なドルドーニュ河岸」  葡萄畑があるのはドルドーニュ河の河岸に広がる沖積土で、セラーの目の前に水面が広がります。そのため、河からの風が畑を乾かし、ベト病やウドンコ病が発生しやすいボルドーでのオーガニック栽培にメリットを与えています。さらに、泥を含んだ河の水が、夏は冷蔵庫のような、冬はヒーターのような役割を果たし、温度を調節してくれます。ドルドーニュ河土壌の組成は、砂利質粘土と粘土質に分かれています。植密度は1ha当たり3,700~4,600本。1畝ごとに草を生やし、土中の根の競争を高めています。剪定は収穫量をコントロールするためではなく、品質と集約度のバランスを調整するために行っています。剪定を適切に行っているため、グリーンハーベストは行いません。

「木製のバスケット式圧搾機とコーティング無しのコンクリートタンク」  赤ワイン用の圧搾には、水圧を利用した手動の木製バスケット型圧搾機を使用しています。1度のプレスに2時間ほどかけてゆっくりと行います。時間はかかりますが、柔らかいプレスが出来る点がメリットです。中をコーティングしていないコンクリートタンクはワインにとって理想的な微量の酸化をもたらし、ワインはゆっくりと熟成することが出来ます。赤ワインは、発酵前に2~4日間(年により異なる)、低温マセラシオンを行います。コンクリートタンクで発酵、ピジャージュは機械ではなく人の手で行っています。樽熟成後、コンクリートタンクに寝かせておくと沈殿物が下に溜まり、フィルターを通す必要が無くなります。SO2は使用しますが、非常に少量です。

シャトー ド ラ ヴィエイユ シャペル

<フレデリックとファビエンヌは日本で出会った>

フレデリックは1984年から約1年間、日本語を学ぶために日本(名古屋)に留学していました。昼間は語学学校に通い、午後からは市内のレストランでアルバイトをする生活でした。この時、同じレストランで働いていたのがファビエンヌでした。これがきっかけとなり2人は結婚。その後、いったんフランスに戻りましたが、また約10年間もアジアを旅しました。

ワイン好きで美食家だった両親のいる家庭に育ったフレデリックは、若い頃から素晴らしいワインに接する機会に恵まれていました。そのような環境で育ったおかげで、自然とワインに対する情熱を持つようになりました。妻のファビエンヌと世界各国を旅する中で、その土地で出合った様々なワインを飲んでは語り合っていました。そして、いつしか「自分たちでワイン造りをやってみたらどうだろう?」と考えるようになったのです。

40代を迎えた頃、長年抱いていたワイン造りへの想いを実現させたいと思うようになりました。

シャトー ド ラ ヴィエイユ シャペル

<設立までに14年かけ、100箇所以上の場所を巡った>

自分たちのワイン造りを思い立ってから、2006年に現在のシャトー ド ラ ヴィエイユ シャペルを手に入れるまでに14年もの月日がかかりました。フレデリックは、最初から、最終的にはビオディナミでワインを造ろうと考えていました。そのため、畑の周辺の環境、土壌などの自然環境が守られている土地を探す必要がありました。ボルドーだけではなく、ブルゴーニュやロワール、アルザスやプロヴァンスなどフランス中のワイン産地を訪ね100箇所以上もの土地を見て回りました。

ワイン造りをするということは、その場所に住み、その土地で生活することを意味します。家族の同意や金銭面などを含めてすべての条件がパズルのようにぴったりとはまったのがヴィエイユ シャペルだったのです。