生産者情報

ヴィニエティ デル サレントVigneti del Salento

愛情が込められた、契約農家の葡萄と

プーリアの気候が生み出す自然のアパッシメントを生かしたワイン造り

ヴィニエティ デル サレント
ヴィニエティ デル サレント
ヴィニエティ デル サレント
ヴィニエティ デル サレント
ヴィニエティ デル サレント
ヴィニエティ デル サレント
ヴィニエティ デル サレント

生産者情報

イタリア
地域 プーリア
歴史

2012年 プーリアのマンドゥーリア地区にある地元の農協と共同で設立

オーナー

ファンティー二 グループ

 

エノログ:デニス ヴェルディッキア(ファンティーニ グループのヘッドワインメーカーも兼任)

葡萄園

プーリアには樹齢の古い樹が多くあり、樹齢40年でもまだ赤ん坊と見なされる。

栽培

収穫 手摘み。プーリアの典型的な仕立て「アルベレッロ」は、とても背の低い仕立てのため。涼しい夜中から早朝に行う。

<情報リンク>

ファンティーニグループ 詳細ページ

・テヌーテ ロセッティ(トスカーナ)>>

・ヴィニ ファンテーニ(アブルッツォ)>>

・ヴェゼーヴォ(カンパーニャ)>>

・ヴィニエティ デル ヴルトゥーレ(バジリカータ)>>

・ヴィニエティ デル サレント(プーリア)>>

・ヴィニエティ ザブ(シチリア)>>

・アッツェイ(サルデーニャ)>>

 

ヴィニエティ デル サレントのワイン一覧はコチラ>>

鉄分を含んだ赤土、痩せた土壌と寒暖差のある気候

ヴィニエティ デル サレントは、プーリア州マンドゥーリアでファンティーニ グループが経営するワイナリーです。2012年に設立されました。マンドゥーリアは、最高のプリミティーヴォが栽培されることで知られています。このエリアの特徴は、他のエリアとは違って葡萄畑は平地にあり、土は赤土、樹齢の古い樹が沢山あることです。

畑の土は赤色をしていますが、これは鉄分を多く含んでいるためです。平坦な土地で、周りに湖はなく、山もないため雪解け水が畑にもたらされることもありません。また、下層土は石がたくさん詰まっていて、土地は痩せています。そのため、葡萄は地中に水分や栄養分を求め深く根を張ります。日中は大変暑く、6月から収穫の時期までの3ヶ月は40度にもなります。しかし、夜は北東のアドリア海から南のイオニア海に向けて冷たい風が畑の中を吹き抜け、昼夜の寒暖差がもたらされます。

 

 

畑で、自然に、しかも短期間でアパッシメントの効果が得られる

コストパフォーマンスの高いワインが造り出される理由がここにあります

プーリア州のサレントのもうひとつの特徴が非常に乾燥した気候です。葡萄は、実がしっかりと熟すまでは地中から水分を吸い上げ、実に供給しますが、熟した後は水分の供給を止めるため、自然に葡萄の水分が失われていきます。葡萄から水分が抜けていく仕組みはヴェネトで造られているアマローネと同じですが、アマローネの場合は葡萄を収穫し、温度コントロールした特別なセラーで乾燥させるという複雑な過程をとらなければなりません。また乾燥にかける期間も3~4ヶ月必要です。ですが、ここでは、畑で自然に、しかも約2週間という短期間で同じ効果が得られるのです。畑は風通しが良く乾燥しているため、葡萄を腐らせる病気やカビ菌の心配も不要です。アマローネの場合は、実と実が箱の中で密着しているため、湿度のコントロールが難しいのです。アマローネと比べると、質の高い葡萄が低コスト、低リスクで得られるため、コストパフォーマンスの高いワインを造ることが可能なのです。

 

 

広大な自社畑は必要ありません

農家が造る葡萄には最大の愛情が込められています

ヴィニエティ デル サレントは古い葡萄の樹を持っている栽培農家と長期に渡る契約を結び、その栽培農家に大切に葡萄を育ててもらっています。そのため、広大な自家畑は必要ありません。広大な自家畑を持つ場合、アフリカや東ヨーロッパからの季節労働者に畑の仕事を任せざるを得ないですが、今まで一度も葡萄を育てたこともない人々に、一から葡萄栽培の仕方を教え、完璧に習得させることはたいへん難しいことです。葡萄を育てるのに最もふさわしい人々に畑を任せるのが一番だと考えています。

 

ヴィニエティ デル サレントが契約している農家、1軒1軒の所有する畑は小さいです。小さいからこそ、最善の方法で十分に手をかけて畑の手入れが出来ます。しかし、所有する畑が小さいため、一生懸命働いても大金が得られるわけではありません。大型のトラクターを買うといった投資も出来着ないため、葡萄はこのように古いチンクエチェントで醸造所まで運ばれてくることもあります。これもまた、この地域を象徴する写真です。最新のテクノロジーはありませんが、最大の愛情がここにはあります。