生産者情報

シャトー レオール

スーツを着て仕事をするのではなく、農夫であり続けたい

シャトー レオール
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生産者情報

フランス
地域 ボルドー
歴史

曾祖父、祖父の時代 ワインは甘口の白のみ。酪農(牛)やタバコの栽培もおこなう。

父の時代は、ネゴシアンを通してワインを販売。

エリック フォンタが、20年程前に引継ぎ、様々な変革を行った。

①兼業していた酪農やタバコ栽培を止め、ワイン専業に。②当時ほとんど誰もしていなかった収量制限をして、品質向上を図る。

オーナー

エリック フォンタ : 1961年生。5代目。

 13~14歳 葉の剪定の手伝いはするが、数学を学び、教師を目指す。

 20歳 地元のワインテイスティングの会に入会。ワインへの興味が高まる。

 24歳 家に帰ってワイン造りをすると決意。自分にすべてを任せてもらうことを条件にスタート。

 醸造の技術面や化学的なことを学ぶため、ボルドーの専門学校へ1年間通う。

葡萄園

10ha   赤ワイン用6.5ha(内プティ ヴェルド0.8ha)、セミヨン1.5ha、ソーヴィニヨン2.0ha

赤70% : カベルネ ソーヴィニヨン、メルロ、マルベック、プティ ヴェルド、カベルネ フラン

白30% : ソーヴィニヨン ブラン、セミヨン  辛口と甘口(グラーヴ シューペリュール)

栽培

畑作業は2名のスタッフとエリックで行う。平均樹齢は25年。一番古い樹はカベルネ ソーヴィニヨン32年、メルロ48年、カベルネ フラン40~45年、セミヨン50年。ソーヴィニヨン ブランは毎年5~6%が病害にやられてしまうため、植え替えが必要。それに対しセミヨンは病害に強いため、高樹齢のものが比較的に多い。セミヨンは毎年1%が病害に遭う。グラーヴは1haあたり50hℓ/haだが、より良い品質にするため、収量制限も行っている。例えば、レオール ブランは35hℓ/ha。

 

ボルドー液は使用  肥料はオーガニック(近隣の農家の牛糞)

<情報リンク>

シャトー レオールのワイン一覧はコチラ>>

「栽培のこだわり」  葡萄の樹と樹の間には自然の草を生やしています。4~6月には、適度な水分が必要な時期なので、草にばかり水がいかないよう刈って調整します。プティ ヴェルドは、晩熟でデリケートなため、ボルドーでは栽培することが難しい品種です。しかし粒が小さく、果汁に対して果皮の割合が多いため味が濃縮されるので、エリックのこだわりで栽培しています。V.V.(古木)が必ずしもいいとは考えていません。同じ土壌の同じ品種なら古い方がベターですが、品種によっては、ある年数を経るとそれ以上良い葡萄を実らせない場合があるからです。

「市場を見据えたスタイル」  市場の嗜好の変化に合わせ、よりフルーティで強過ぎず、親しみ易さを感じられるように、ルモンタージュやピジャージュの回数を減らしています。樽は毎年違うメーカーのものを使い、試しています。現在、ブルゴーニュとコニャックのメーカーから仕入れた約20種の樽があります。

 

<評価>

評価 ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック2017」にグラーヴのトップシャトーとして掲載。

シャトー レオール

<勉強熱心なエリック>2016年ワイナリー訪問時

ワインの勉強のため、テイスティングクラブのメンバーと毎年、フランスや国外の産地を回り、知識を広めています。稲葉のリストを見せると、非常に多くの生産者のことを知っており、写真を見て「モルドレ!」など、ひとつひとつに反応していました。友人でロシア語教師のエリック ボーダンとテイスティング コンクールに出場し、上位に入賞したこともあります。