リンゲンフェルダー
自然に従い、自然をボトルに詰める / 極限までファルツを表現したワイン
「パーカー5ッ星生産者が、日常楽しむワインにスタンスを変更」 ミッテルハートのダイデスハイム村やフォルスト村の直ぐ北に位置するグロースカールバッハの村でワイングートを営むリンゲンフェルダー家は、以前はアイスワインやベーレンアウスレーゼまで造り、ロバート パーカー Jr.の「バイヤーズガイド5版」で5ッ星生産者として名を挙げられていました。現在は、アイスヴァインやベーレンアウスレーゼは造らず、買い葡萄を用いて瓶詰めしたアイテムなども扱い、より日常的に飲むワインに軸足を移しています。しかし、「買い葡萄は8km以内の近所の知人からしか買わない」という言葉からは、彼自身が所有している畑と同じ土壌で、目の届いた畑仕事がされているかどうか把握しておきたいというこだわりが感じられます。
「樽は地元ファルツ産を使用」 タンクは品種、特徴の違いによって分けるため、600L~10,000Lまで10種類近くを所有しています。すべての赤ワインに木樽を使用し、中には100年使い続けているものもあります。以前はフランス産を使用していましたが、現在は地元ファルツのものを使用しています。ズースレゼルヴは甘口の調整用に僅かだけ使用します。必要成分を除いてしまうので、清澄に卵白やベントナイトは使用しません。瓶詰めシステムを所有しています。
「樽は地元ファルツ産を使用」 タンクは品種、特徴の違いによって分けるため、600L~10,000Lまで10種類近くを所有しています。すべての赤ワインに木樽を使用し、中には100年使い続けているものもあります。以前はフランス産を使用していましたが、現在は地元ファルツのものを使用しています。ズースレゼルヴは甘口の調整用に僅かだけ使用します。必要成分を除いてしまうので、清澄に卵白やベントナイトは使用しません。瓶詰めシステムを所有しています。
歴史 | 1520年より 13世代続く生産者 |
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オーナー | ライナー カール リンゲンフェルダー : 1951年生。 シシェル ゼーネのチーフエノロジストを務め、オーストラリア、ニュージーランドの有名ワイナリー、グラン ピュイ ラコスト、デュクリュ ボーカイユで働いた経験もある。そこで、樽熟成、白のマロラクティック発酵等の技術を身に付けた。 |
葡萄園 | 15ha(自家畑・グロスカールバッハ周辺)+15ha(買い葡萄) 37%リースリング、18%シュペートブルグンダー、13%ドルンフェルダー、10%ショイレーベ、 その他 <映像> ドリルを使ったレス(黄土)土壌の確認。ドリルの刃先に土が入り、パウダー状の土が土壌深くまで詰まっていることが分かる。2017年ワイナリー訪問時。 |
栽培 | 肥料は、オーガニックとそうでないものを使用。 ボルドー液(殺菌剤)、防虫剤、除草剤は使用せず、フェロモンを使用。 樹と樹の間を1列ごとに掘り返しています。 |
ワイン造りの物語 | 100%天然酵母 生産者訪問ブログ(2017) リンゲンフェルダーのワイン一覧 |
取り扱いワイン |
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<本格赤ワインの生産者>2003年 訪問時
ライナー カール リンゲンフェルダーは白ワインだけでなく、本格的な赤ワインを造ることでも知られています。1980年に、デュクリュ ボーカイユ、グラン ピュイ ラコストで修業し、オーク樽熟成に触れ、のちのバリック熟成に影響を受けました。その他に、オーストラリアのペンフォールズやニュージーランドのモンタナといった有名ワイナリーで働き、ブルーナンのキュヴェで有名なシシェル ゼーネのチーフエノロジストを務めた経験もあります。修行の成果もあってか、ロバート パーカー Jr.の「バイヤーズガイド6版」では、全ドイツで14軒しかなかった5ッ星生産者として紹介されました。
‘03年に訪問した際、‘98年のオニキスや‘99年のガニメットを試しましたが、やっと開き始めていて、バランスのとれた味わいになっていました。これらの上位キュヴェは良い年にしか造らず、良いワインができそうだと判断してから、新樽を購入しています。また、リンゲンフェルダーはノンファイニング(無清澄)でワインを造る場合、長い熟成が必要と考えています。そのため、オニキスやガニメットは敢えて蔵元で熟成させてからリリースしています。