
A.O.C.アントル ドゥ メール ルージュの創設にも尽力した、情熱ある生産者。
国 | フランス |
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地域 | ボルドー |
オーナー | エリザベート ラバ : 4代目 ダビド : 夫 |
葡萄園 | 40ha |
<情報リンク>
シャトー ヴェルモンはアントル ドゥ メールのタルゴン村に4代続く生産者で、現在40ヘクタールの畑を所有しています。彼らは1880年代からこの地を代表するトップシャトーとして知られており、『フェレ(Féret)』の1874年出版の“Bordeaux et ses vins”の第3版にも掲載されています。
2010年に現在のオーナー、エリザベートとダヴィドのラバ夫妻がシャトーを引き継ぎました。それ以来、より高い品質とテロワールが反映されたワインを目指し、大々的な改革を行いました。新しいセラーを建設、栽植密度を上げました。また土壌に適した品種を植えるようにしました。白葡萄はサンテミリオンの延長線上にある石灰岩質土壌で栽培、赤ワイン用の黒葡萄は丘の頂上部分に位置するメルロに最適な深い粘土質に石灰岩が混ざる土壌で栽培しています。栽培はリュット レゾネを採用、除草剤は一切使用していません。また2019年に環境に配慮した農業の認証「HVE(「HVE(Haute Valeur Environnemental)」のレベル3を取得しています。
アントル ドゥ メール ルージュAOCの誕生
2021年よりダヴィド ラバはAOCアントル ドゥ メール生産者組合の会長を務め、1937年のペサック レオニャンの格付け以来、初のAOC アントル ドゥ メールの赤の創設に尽力しました。新AOCとしての初リリースは2023ヴィンテージからになります。アントル ドゥ メールのワイン生産者達はアントル ドゥ メール AOCが白ワインだけに限定された1937年問題を長年、抱えてきました。なぜなら、アントル ドゥ メールは昔から生産量の85%が赤ワインだからです。生産者達は赤ワインを生産する際、生産地域を明確に示すことが出来ないAOCボルドー、またはAOCボルドー シュペリュールとしてリリースしなければなりません。しかし、このエリアの大部分の生産者達の協力、賛同、粘り強い努力によりアントル ドゥ メールの赤のAOC創設は、2023年の春に正式に承認されました。ボルドーの葡萄畑にとって小さな革命と言えるでしょう。