生産者情報

レ ベット キュリウーズ

ミュスカデの最上級品を生むクリュ コミュノーの特別なテロワールを表現

レ ベット キュリウーズ
レ ベット キュリウーズ
レ ベット キュリウーズ
レ ベット キュリウーズ
レ ベット キュリウーズ

生産者情報

フランス
地域 ロワール
オーナー

ジェレミー ユシェ:栽培、醸造担当。シャトー テボーに拠点を置くドメーヌ出身でミュスカデのスペシャリスト。セーヴル エ メーヌとこの地区のテロワールを熟知。巡礼者のように畑をくまなく歩き、土を掘り返し分析する。

ジェレミー ムーラ:販売担当。フィエフ ヴァンデアンのドメーヌ出身。南アフリカで研修。

葡萄園

60ha。所有するクリュ コミュノーは、グーレーヌ、シャトー テボー、モニエール サン フィアクル、クリッソン。

レ ベット キュリウーズのワイン一覧

取り扱いワイン

ワイン名 ヴィンテージ タイプ 飲み口
ミュスカデ ラ ペルドリ ド ラネ 2020年 スティルワイン 辛口
ミュスカデ セーヴル エ メーヌ グーレーヌ 2015年 スティルワイン 辛口
ミュスカデ セーヴル エ メーヌ モニエール サン フィアクル 2014年 スティルワイン 辛口

二人のジェレミーの出会いから始まったプロジェクト

「レ ベット キュリウーズ(Les Bêtes Curieuses)」は、ロワールの偉大な白ワインに情熱を傾ける二人のヴィニュロン、ジェレミー ユシェ(Jérémie Huchet)とジェレミー ムーラ(Jérémie Mourat)による共同プロジェクトです。主にミュスカデのクリュ コミュノー(Crus Communaux)にフォーカスした、高品質かつ長期熟成の高いポテンシャルを持ったワインを世に送り出しています。二人は2005年の、ロンドンの展示会で出会いました。偶然にも同じ年に生まれ(1977年)、同じ名前を持つ二人はすぐに意気投合しました。出会ってからまもなく、ミュスカデ セーヴル エ メーヌのテロワールの多様性に光を当てるプロジェクト、「レ ベット キュリウーズ」をスタートしました。現在、その品質の高さが認められ、「ベタンヌ+ドゥソーヴ 2020」で3/5ッ星の評価を得るまでに至っています。

ジェレミー ユシェはこのプロジェクトの栽培、醸造を担当しています。シャトー テボー村に拠点を置くドメーヌの出身で、ミュスカデのスペシャリストです。テロワールを熟知しています。彼はオーストラリアで研修を終えた後、1946年から続く実家のドメーヌのために地元に帰ってきました。彼は巡礼者のように畑をくまなく歩き回り、土を掘り返して分析を行っています。様々に異なる区画は、一目で土壌の違いが分かるほどです。彼の完璧主義と情熱、そしてこれまでの経験のおかげで、どの場所から素晴らしい葡萄が出来るか見極めることが出来ます。

ジェレミー ムーラは、このプロジェクトのマーケティングを担当しています。ロワール南部のアペラシオン、フィエフ ヴァンデアンに拠点を置くドメーヌの出身で、1999年からワイン造りに参加しています。彼も同じく、この地で育つ土着品種の素晴らしさを表現するために情熱を注いでいます。シュナン ブランのスペシャリストである彼は、ムロン ド ブルゴーニュから造られるワインが持つ独自の個性、ポテンシャルを確信しました。地元フィエフ ヴァンデアン、そして南アフリカでの経験が、このプロジェクトに新たな視点を与えました。

ミュスカデのテロワール

ミュスカデのエリアは、ロワール河の河口に位置しており、大西洋に近いためその影響を強く受けます。深成岩(斑れい岩や花崗岩)と変成岩(片麻岩や雲母片岩、角閃岩)を基盤とする珍しい土壌の組み合わせが見られるのも特徴です。このモザイク状の土壌と、ムロン ド ブルゴーニュのコンビネーションにより、素晴らしい白ワインが生み出されています。ミュスカデといえば、ひと昔前までは「薄くて酸っぱいワイン」というイメージで広く知られていました。しかし、近年では気候変動による影響もあり、ボディのある素晴らしいワインが造られるようになっています。さらには、2011年11月9日の政令により、特別なテロワールを持つ村を対象として3つのクリュ コミュノーが認定され、現在では7つの村がクリュ コミュノーとして制定されています。

ミュスカデの最上級品を生む、クリュ コミュノーの特別なテロワール

ミュスカデ セーヴル エ メーヌはナントの南東に広がるペイ ナンテ地区最大のA.O.C.です。この広いアペラシオンの中でも特別なテロワールを持つ村が、クリュ コミュノーとして認定されています。2011年に「クリッソン(Clisson)」、「ゴルジュ(Gorges)」、「ル パレ(Le Pallet)」、2019年に「グーレーヌ(Goulaine)」、「シャトー テボー(Chateau-Thebaud)」、「モニエール サン フィアクル(Monnieres Saint-Fiacre)」、「ムーズィロン-ティリエール(Mouzillon-Thillieres)」の、計7つの村が認定されています。また、これらのクリュ コミュノーは、「AOC ミュスカデ セーヴル エ メーヌ クリッソン」というように、コミューン名を付記する形式となっていますが、現在、「AOC クリッソン」のように単独名のAOCとして一部のクリュ コミュノーを階層化する動きもあり、注目を集め続けています。

ジェレミー ユシェとジェレミー ムーラは2005年に出会ってすぐ、クリュに注力した「レ ベット キュリウーズ」のプロジェクトのために、土壌の調査を始めました。これは、クリュ コミュノーがINAOによって認定されるよりも前のことです。彼らが選んだ場所は、後にクリュに認定されることになったコミューンの中でも最も代表的なテロワールを表現しています。

「ニュートラルな品種だからこそ、テロワールを表現できる」

「ムロン ド ブルゴーニュ(Melon de Bourgogne)」は、このエリアにとって非常に重要な葡萄品種です。ブルゴーニュ原産の品種で、1635年頃にロワール河畔のペイ ナンテ地方に持ち込まれたという説があります。海洋性の冷涼な気候とペイ ナンテ地方の土壌に順応し、現在でも広く栽培されています。かなり早生の品種で、葉の形がメロンのように丸いことからこの名前がつきました。この品種がセーヴル エ メーヌで花開き、多様な側面を見せるのは特徴的な土壌のおかげです。ジェレミー ユシェは、「ムロン ド ブルゴーニュは、アロマティックではないニュートラルな品種だからこそ、テロワールの個性を表現することができます」と語ります。

畑には除草剤、化学肥料は一切使用していません。除草剤のかわりに土を耕して草を刈り取ります。また、病害には、植物やまたはミネラル由来のものを使用します。葡萄の平均樹齢は40年から90年、収穫は手摘みで行います。収穫した葡萄は、葡萄の果皮ついている天然酵母で発酵させます。熟成は気温の変化を避けるため、地下のセラーで行われます。醸造に使用するコンクリートタンクは、内側をガラスコーティングしています。ワインは、澱とともに熟成(シュール リ)させますが、テロワールの特徴を覆い隠さないよう、バトナージュは行いません。シュール リの期間については、スタンダード クラスのラ ペルドリ ド ラネで6~12ヶ月、グーレーヌなどのクリュ コミュノーで4~5年間行います。「テロワールとヴィンテージという2つの側面から熟成期間を決めています。モニエール サン フィアクルとグーレーヌは、しっかりとした造りのワインができるため、長い間澱とともに接触させています。クリッソンは、とても暖かいテロワールで葡萄が熟し、開くのが早いワインになるため、それほど長く澱と寝かせません。また、ヴィンテージについてですが、暑い年にはフレッシュさがなくならないよう、シュール リの期間は短めにしています」とジェレミーは話してくれました。