2018年設立のモンテファルコの注目の生産者
ウンブリアならではの土着品種が生む個性的なワイン





| 国 | イタリア |
|---|---|
| 地域 | ウンブリア |
| 歴史 | 2018年 ジャンフランコ ナタリと娘のアレッシアによって設立 |
| オーナー | アレッシア ナタリ |
| 葡萄園 | 7ha |
レ タデーは、起業家のジャンフランコ ナタリーと娘のアレッシアによって2018年に設立されたワイナリーです。現在はアレッシアが中心となって運営が行われています。かつて別の生産者が所有していた歴史的かつ優れた畑を取得する機会を得ることができ、2018年に最初のワインをリリースしました。畑面積は7ha、年間生産量は約3万本です。葡萄畑は、レ タデーが畑を取得してからオーガニックに転換しています。人的介入を最小限にし、自然環境を尊重しながら品質重視のワイン造りを行っています。栽培するのは土着品種のサグランティーノ、トレッビアーノ スポレティーノ、グレケット、そしてメルロ、カベルネ ソーヴィニヨンなどの国際品種です。葡萄の収穫は100%手摘みで行っています。
ワイン造りは、確かな経験を持つ若いプロフェッショナルチームによって行われています。畑の管理は、栽培専門家のファビオ ブッローニのコンサルティングを受けています。品質の良い葡萄を得るために、手作業でグリーンハーベストを行い、収量制限を行います。畑においても人的介入を最小限にし、周辺の生態系を維持しながら注意深く畑の手入れを行っています。もし必要な場合にはマメ科の植物による緑肥を与え、土壌の耐性を強め、土に窒素を供給します。灌漑は行っていません。醸造は最新技術を導入し、高い品質と長期熟成のポテンシャルを持つ、自然で個性豊かなワイン造りを目指しています。レ タデーのワインは赤も白も熟成中にバトナージュを行います。これによりワインにボリュームが出て口当たりが良くなります。色とアロマの安定、複雑さとエレガンスがもたらされ、ワインを安定させます。
レ タデーとは「タデア達」と言う意味です。タデアは16世紀に、神聖ローマ皇帝のカール5世とボローニャの貴族、オルソリーナ デッラ ペンナとの間に生まれた娘です。しかし婚外子のため、皇帝の娘であることは決して公にされませんでした。生後、母親から引き離され、皇帝により教育係に育てられた後、モンテファルコの貴族と結婚し、生涯のほとんどをモンテファルコで過ごしました。その時代の多くの女性たちと同じ、高貴な家に生まれても自分の人生を自ら選ぶことが許されることはありませんでした。タデアの物語を受けて、昔から男性が主流であるワインの世界においても、性別に関係なくその人々が才能を発揮できることを目指して、この名前をつけています。

トレッビアーノ スポレティーノはウンブリア原産の葡萄品種で、イタリア中部に広まっている他のトレッビアーノ品種との類似性は見られません。名前は、ペルージャ県スポレト近郊のトレヴィ市に由来しているという説があります。トレッビアーノ スポレティーノは古代の葡萄品種で、絶滅の危機に瀕していましたが、さまざまなワイン醸造地域の在来種への新たな注目のおかげで再発見されました。歴史的にスポレトとモンテファルコの地域に存在する葡萄品種で、レ タデーの畑では、ニレの木を支柱として絡みつくような仕立ての形で見つけられます。これは、エトルリア人の時代から受け継がれてきた手法です。レ タデーの葡萄畑には、フィロキセラ禍を免れた葡萄樹が生き残っており、接ぎ木によって増やしています。このプレ フィロキセラの葡萄樹の子孫ともいえる接ぎ木の葡萄を「フィヨア」というキュヴェに使用しています。

ウンブリアの白ワインにとって非常に重要な葡萄品種です。グレケットはおそらくギリシャ語に由来する名前ですが、ウンブリア原産、もしくはより広範にはイタリア中部原産と考えられています。「グレコ」または「グレケット」という言葉はかつて、マグナ グラエキア(古代ギリシャ時代に南イタリアにつくられた植民都市群)からイタリア全土に共通のルートで広まった白葡萄品種を指すために使用されていましたが、実際にそれらの特徴は品種ごとに異なっていました。うどん粉病などのカビによる病害に耐える厚い果皮を持つため湿度の高い地域での栽培に向いています。トロピカルフルーツのような芳香があり、収穫量が少ない反面、凝縮した味わいが感じられるワインを生みだすため、他の品種とブレンドすることでワインに構造と複雑さを与えることができます。

この葡萄品種は中世の頃からウンブリアで栽培されてきました。タンニンなどのポリフェノール成分を豊富に含む葡萄で、できあがるワインには非常にしっかりとした渋味が感じられます。この葡萄品種が発見された最初の証拠は1100年にまで遡ることができ、その起源については2つの説があります。1つは、フランシスコ会の修道士のおかげで小アジアからウンブリアに伝わったという説です。もう1つはギリシャ起源で、ビザンティンの修道士によって持ち込まれたという説です。いずれにせよ、サグランティーノの歴史はウンブリアの宗教共同体の重要性と絡み合っており、その名前も宗教行事におけるSacramenti(秘跡)を指していると言われています。今日、最も広く普及しているサグランティーノのワインは辛口ですが、伝統的には甘口ワインとして生産されてきました。現在でも、D.O.C.G.モンテファルコ サグランティーノには甘口のパッシートが認可されています。