生産者情報

ドメーヌ デュ ケロンDomaine du Cayron

150年以上にわたりジゴンダス1銘柄のみを生産

ファロ家の三姉妹が伝統を引き継いで造るクラシカルなワイン

ドメーヌ デュ ケロン
ドメーヌ デュ ケロン
ドメーヌ デュ ケロン
ドメーヌ デュ ケロン
ドメーヌ デュ ケロン
ドメーヌ デュ ケロン
ドメーヌ デュ ケロン

生産者情報

フランス
地域 コート デュ ローヌ
歴史

1840年 設立  現在5代目

オーナー

ファロ姉妹

デルフィン ファロ : 1974年生。長女。事務と経理

サンドリーヌ ファロ : 1975年生。次女。醸造

ロズリーヌ ファロ : 1980年生。三女。畑

 

ミシェル ファロ : 父

葡萄園

17ha 生産可能な畑は13~14ha 20区画が広範囲に点在

栽培

リュット レゾネ。  オーガニックのコンポスト使用。  殺虫剤は使わない。  病気には銅や硫黄で対処。

<情報リンク>

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「デルフィーヌ、ロズリーヌ、サンドリーヌのファロ姉妹が家族のドメーヌで造る非常に伝統的なワインは、アペラシオンの中でも最も古典的なプロポーションを持ち、エレガントで複雑なワインである。また、広範囲にわたる研究で証明されているように、これらのワインは楽に熟成することができる。飾り気のない単一のワインはここで造られ、大きなコンクリートタンクと古いオークのフードルだけで育てられている。その一貫した高い品質を考えると、このワインが提供する価値は本当に驚くべきもので、ジゴンダスだけでなく、フランスの最高のワインの一つに数えられる。」――『Vinous 2020.2.21』より

 

「仕事に情熱を持っていれば、その情熱がワインに表れる。

私たちは量ではなく、品質のワインを目指しています」

ドメーヌ デュ ケロンは、1840年の設立後、一貫した「古典的なスタイルのジゴンダス」を生産し続けている稀有な生産者です。ジゴンダスの1銘柄だけを生産し続けている理由は、「テロワールを表現することが最も大切だと考えており、手を加えたキュヴェを造るつもりがない」ためだと言います。ドメーヌは現在、偉大な父ミシェルから、彼の3人の娘たちに引き継がれています。長女のデルフィーヌ(上写真左)が主に事務や経理を、次女のサンドリーヌ(上写真中央)が醸造を、三女のロズリーヌ(上写真右)が畑仕事をそれぞれ担当していますが、所有する葡萄畑が20区画にも分かれているため、協力して作業を行なっています。ミシェルも現役で、畑仕事などを手伝っています。

 

ワイン造りは父の代から基本的に変わっていません。葡萄は手摘みで収穫し、天然酵母を用いて全房発酵させ、必要以上に手を加えることはありません。ワインは、数十年単位で代々受け継いできた樽を含む大樽で熟成させ、ノンフィルター、ノンファイニングでボトリングします。「必要以上に手を加えず、葡萄が自然にワインになっていくのを見守る」という考え方も、父からの教えのひとつです。娘たちは醸造学校に通いましたが、専門的に勉強したことで、今まで父がいかに素晴らしいワイン造りをしてきたのかが分かり、父をますます尊敬するようになりました。

 

葡萄の品質に妥協しないからこそ、時として生産量は非常に少なくなります。例えば、2018年の収穫量は15hⅬ/haしかありませんでした。ドメーヌ デュ ケロンは、生産量の80%ほどを海外へ輸出しています。それだけ多くの需要がありながらも、生産量を増やして対応することはありません。私たちが訪問した際にデルフィーヌが話してくれた「私たちは量ではなく、品質のワインを目指しています」という言葉に、ワイン造りの哲学が何よりも表れています。

 

また、ドメーヌ デュ ケロンの特徴のひとつが、祖父の代から使用していたという古めかしい伝統的なプレス機です。収穫した葡萄を運び込んでもプレスが追い付かず、「そんな時はコーヒーを飲んで、ゆったり過ごす時間をつくる」と言います。「おじいちゃんもこれを使っていたから、同じものを使っていきたいんです」。そんなこだわりのプレス機でしたが、ついに故障してしまい、2014年が使用する最後の年になってしまいました。2015年からは最新のニューマティックプレスを導入しています。しかし、これによりさらにソフトで繊細な風味を引き出せるようになったため、品質面ではより良くなったと言えます。また、これを機にラベルデザインも刷新され、より上品なイメージに仕上がっています。女性が造っていることを表現したデザインにしたそうです。こうした変更はありますが、ワインのスタイルは一貫しており、今もなおジゴンダスの古典的な作品であり続けています。

 

バラエティに富む、点在する畑ごとのテロワールを調和させ、1つのワインとしてリリース

畑はジゴンダスA.O.C.内の様々な場所に点在しています。標高は、400~450m。形態は、平地、丘陵地帯、および台地です。畑の向きは、主に西向きと北西向き。土壌も、砂、石の多い石灰マ―ルなど、バラエティに富んでいます。葡萄樹で古いものは樹齢80年のものもあります。気候は、地中海性気候の影響を受け、冬はおだやか、夏は非常に長く、暑くなります。セラーは、1936年に祖父が、なんと機械を使わず、自らの手で岩を切り開いて作ったものを使用しています。

 

<評価>

ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック2019」に、ジゴンダスのトップ生産者として掲載。

ドメーヌ デュ ケロン

<ミシェル ファロ>2007年ワイナリー訪問時

かつてロバート パーカー Jr.はミシェル ファロ(中央)を、ジゴンダスのトップ生産者として5ツ星をつけて高く評価しました。ミシェル ファロには3人の娘がいて、長女のデルフィンは経理を、醸造学校を出た次女のサンドリーヌ(左)と三女のロズリーヌ(右)は畑と醸造を担当しています。次女のサンドリーヌは19歳の時から父と一緒に畑に出ています。

ドメーヌ デュ ケロン

<古いプレス機>2012年ワイナリー訪問時

古めかしい年季の入った水圧式の縦型のワインプレスは、1936年に祖父が岩を切り開いて地下セラーを造って以来使い続けていました。「おじいちゃんもこれを使っていたから、同じものを使っていきたいんです」とサンドリーヌは話していました。残念ながら2014年に故障してしまった為、2014ヴィンテージでのプレスが最後となりました。今では最新式ニューマティックプレス機を導入しています。