生産者情報

シャトー ド ヴィルヌーヴChateau de Villeneuve

シャトー ド ヴィルヌーヴ
シャトー ド ヴィルヌーヴ
シャトー ド ヴィルヌーヴ
シャトー ド ヴィルヌーヴ
シャトー ド ヴィルヌーヴ
シャトー ド ヴィルヌーヴ
シャトー ド ヴィルヌーヴ

生産者情報

フランス
地域 ロワール
歴史

16世紀よりワイン造りが行われてきたシャトー

1577年 ベルエールの館がヴィルヌーヴ家の所有となり、シャトーの名前がシャトー ド ヴィルヌーヴとなる

1867年 フォンコー家とボソレイユ家が所有者となり、建物の改築行う

1969年 シュヴァリエ家(ジャン ピエール シュヴァリエの両親)がシャトー ド ヴィルヌーヴを購入

    建物の修復を行い、現在の姿となる。

1993年 父のロベール シュヴァリエから、息子ジャン ピエールがシャトーを引き継ぐ

2009年 すべての畑をオーガニック栽培に転換。2013VTから認証表示が可能となる。

 

    現在はセシル、カロリーヌと共にワイン造り

オーナー

ジャン ピエール シュヴァリエ(4代目)

葡萄園

全体25ha  カベルネ フラン20ha、シュナン ブラン5ha

栽培

2009年にすべての畑をオーガニックに転換し、AB(Agriculture Biologique)、ユーロリーフ認証を取得。2013VTから認証表示が可能となった。

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歴史ある美しいシャトーで造られる最高品質のワイン

シャトー ド ヴィルヌーヴはソゼ シャンピニー村の中心に位置しており、ソーミュール シャンピニーのトップ生産者として評価されています。このシャトーでは16世紀からワイン造りが行われてきました。1969年には、隣村のダンピエール シュール ロワ―ルに3世代続くワイン生産者のロベール シュヴァリエがシャトーを購入し、1993年にジャン ピエールが引き継ぎました。1997年にはシャトーの地下にある石灰岩のセラーを買い戻して修復を行い、2016年には同じ敷地内に最新の醸造用セラーを完成させました。現在は娘のセシル、カロリーヌと共にワイン造りを行っています。

美しいロワール川の風景を見下ろす高台に位置するシャトーの建物は18世紀に建築されたもので、このエリア特有の「テュフォー」と呼ばれる白亜質の石灰岩で出来ています。この石灰岩は、このあたりの数多くのシャトーの建設に使われています。また、葡萄も同じく、白亜紀後期のチューロニアンの粘土石灰質の土壌に植えられています。畑の所有面積は全体で25ha、そのうちカベルネ フラン20ha、シュナン ブラン5haを栽培しています。シャトーの地下には石灰岩の層を掘って造られたセラーがあり、ここは常に温度と湿度が一定に保たれているため、ワインの熟成、保管に理想的な環境となっています。

 

オーガニックで育て上げるこだわりの葡萄

シャトー ド ヴィルヌーヴの葡萄畑はすべて、2009年からオーガニックで栽培されており、除草剤や殺虫剤、化学肥料は一切使用しません。2013VTからは、正式に公的認証(ユーロリーフ、ABマーク)の表示が認められています。葡萄の平均樹齢はシュナン ブランが40~50年、カベルネ フランは40年~50年で、特に古いものでは樹齢65~85年のものは「ヴィエイユ ヴィーニュ(FC366)」に使います。

葡萄の仕立てはギヨー サンプルです。収量は30~50hL/haに抑えています。畝の1列おきに草を生やすことで、土中の水分バランスを取り、また葡萄の根が地中深く伸びるようにしています。除草剤を使用しない代わりに畑を耕し、刈った草を土に漉き込んでいます。自然の生態系のバランスを保ちながら葡萄栽培を行っています。またイラクサをベースにした液肥やスギナとヒレハリソウを煮出したものを畑に撒き、葡萄の免疫システムを高め、病害への耐性が強くなるようにしています。

 

人的な介入を最小限にしたワイン造り」が最高の品質をもたらす

ジャン ピエールは「私たちはどのワインも、葡萄本来の持つ果実味を尊重し、出来るだけそれを保つことを心がけています。また、そのために出来るだけ人的な介入を最小限にしたワイン造りを行っています」と語っています。収穫はすべて手摘みで行ない、葡萄がつぶれないよう20kgの小型のケースに入れ、セラーに運びます。セラーでは選果台を使い、健全な葡萄だけを選別します。葡萄は100%除梗し、天然酵母で発酵させます。こうしたジャン ピエールの哲学は、すべてのワインに余すところなく表現されています。

シャトー ド ヴィルヌーヴ

「ル ギド デ メイユール ヴァン ド フランス 2021」

2ッ星★★(最高3ッ星)評価

ヴィルヌーヴは長期熟成に耐えうる辛口のシュナン ブラン、または甘口のコトー デュ ソーミュールで昔からよく知られている。ジャン=ピエール シュヴァリエは美しいソゼ村の丘陵地に拠点を置く生産者で、家族から受け継いだ畑に彼の才能と情熱を傾けている。ボルドーの醸造学を学んだ彼は、この石灰質土壌の丘陵地の特性を可能な限り忠実に表現している。生き生きとした色合いを持ち調和のとれた赤ワインは、果実味そのものが自由に自己主張する。彼は現代のソーミュールを代表する偉大な造り手の一人として、熟成が徐々に進むことをよく理解し、より安定的に洗練のレベルを上げている。ジャン=ピエールの祖父がダンピエール村に植えた葡萄で造られるヴィエイユ ヴィーニュはその繊細さと深み、魅惑的なテクスチャーのおかげで偉大なカベルネ フラン好きを魅了する。これも見逃すことは出来ないワインだ。

 「ル ギド デ メイユール ヴァン ド フランス 2021」より

 

 

「ギド デ ヴァン ベタンヌ+ドゥソーヴ 2020」

3ッ星★★★(最高5ッ星)評価

25haの畑を有するジャン ピエール シュヴァリエはその名を広く知られている。ソーミュールのリーダーの一人となった彼は、トリュフの自生する周辺の森にダメージを与えないように有機栽培(ビオロジック)を実践している。ソゼ村の石灰岩の丘陵地帯の特徴を最も素晴らしく表現したワインを造っている。このドメーヌは2013年より有機栽培の認証(ユーロリーフ、AB)を取得した。「クロ ド ラ ビアンボワール」は何杯でも飲みたくなるようなワインだ。「ヴィエイユ ヴィーニュ」は濃密でヴェルヴェットのように洗練されたテクスチャーがある。また白ワインも負けてはいない。ワインはボトルの中で完璧な成熟を見せ、オールド ヴィンテージもその名に相応しい。「ル グラン クロ(シャトーの目の前に位置する5haの畑)」はこのアペラシオンで最高のキュヴェのひとつとされる。魅力的な価格はロワールの数多くのグラン ヴァンの中でも最高のコストパフォーマンス(カリテ・プリ)を誇る。    「ギド デ ヴァン ベタンヌ+ドゥソーヴ 2020」より

シャトー ド ヴィルヌーヴ

ソーミュール シャンピニー

ソーミュール シャンピニーは、1957年にAOCに認定された、ロワール川流域の赤ワインの銘醸地です。9つのコミューンで生産されており、赤ワインのみが認められています。主要品種はカベルネ フランで、補助品種としてカベルネ ソーヴィニヨン、ピノー ドゥニスが15%以下であれば使用できますが、カベルネ フラン100%で造られるのが一般的です。県境をまたいだ東側には、ブルグイユやサン 二コラ ド ブルグイユ、シノンといったロワールを代表する赤ワインの銘醸地が広がっています。『ワールド アトラス オブ ワイン 第7版』では、「カベルネ フランが最も爽やかな表情を見せるワインの一つであり、(中略)テュフォーが主体の土地から生み出されている」と評されています。